東北旅行3日目。
この日は天気はずっと曇りで気温は15度ぐらいという予報。
晴れたら猊鼻渓の舟下りも考えていたが、こんな日は景色から色が消えるので、やめて盛岡観光に切り替える。
街ならまあ天気悪くても。
一関駅から新幹線で盛岡へ。さすが新幹線、40分だ。
そもそも予備知識もないので、観光案内所に行って、
「4時間ぐらいで観光名所を回れるコースを教えてください」とストレートな質問。
「では、まずは周回バスのでんでんむしで、盛岡八幡宮へ行き、あとは城とか寄りながら歩いて戻って来れますよ」。
駅から東へ3kmだが、バスは2.4km地点のバスセンターまでしか行かない。
なのでそこから600m歩いていくのだが、Googleマップが進めるのは裏道で、そこはかつては栄えていたであろうスナック街。
なぜここに?と思うと、江戸時代は盛岡八幡宮への参道が結構賑わっていたらしく、それはつまり花街もあったということだった。
昔から日本人は「神社仏閣にお参りした後は心が清く」ではなく、
「ハメを外して女郎部屋」というのは、日本各地の参詣地にいくとなんとなく感じる。
ただ、そういう文化は昭和になるとだんだん温泉地にとられていくんだけど。
盛岡八幡宮への参道も明治までは賑わったのだろう。
フィリピンパブがあるのはその名残か。
八幡宮は最近建て直されたので新しいが、釣竿で鯉を模したおみくじを釣るのが面白かった。
参道を歩いて戻って行くと、かつての銀行街。
ポツポツと1910年代に建てられた西欧風建築の建物が残っている。
一つは宮沢賢治と石川啄木の展示館に。
そうか、二人は岩手が生んだ二大スターなのか。
中津川を渡って岩手公会堂の建物を見て、櫻山神社へ。
途中、小さな飲食街があって人が並んでいる店があるので調べたら、盛岡名物じゃじゃ麺「白龍 本店」とあるので入ってみる。
あとで地図を見ると、盛岡城の内丸内にある。
じゃじゃ麺とは何かというと、汁なしそばで、味が濃い味噌を麺に絡めて混ぜて食べる。
それにお好みでラー油と酢をかけるのだが、最初にラー油入れすぎて辛くなってしまった。
後は「中」を頼んだが、これが結構量が多く、博多豚骨の替え玉分足したぐらいだ。
その後、空いたお皿に生卵を溶いて入れてスープを足してもらうチータンタンも飲み、終了。
激ウマではないけど、狭い店の雰囲気やスタッフの感じもよく、なかなか満足。
その後は、盛岡城跡公園を歩くが、石垣しか残っていないので風景と相まって寂しい。
盛岡城跡公園を通って、材木町を歩き、盛岡駅に戻る。
盛岡、なかなか良さげな街だった。今度はゆっくり来よう。