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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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数十年ぶりに観た「スタートレック・シリーズ」

年末の深夜、隣で寝ていた小学生の息子がハッキリとした声で寝言を言った。その内容が
「スタートレック…。ミスター・スポックとドクター・マッコイが…」
なぜかカーク船長の名前は言わなかった。
僕も子供の頃は、「バルカン星人との混血」という設定のミスター・スポックが一番好きだった。

アメリカでは大人気の「スタートレック」だが、日本ではそれほどでもなく、
僕が子供の頃は「宇宙家族ロビンソン」などと同じような感じでやっていた。
そのころのタイトルは「宇宙大作戦」。
30分番組で、アメリカでやっていた1時間番組を毎回前後編に分けて放映していた。
たしか第二シーズンから放映局も変わり、タイトルも「宇宙パトロール」に変わったと思う。
「人間とは不思議なものです」「私には感情というものがありませんから」
というバルカン星人とのハーフのミスター・スポックの口真似をよくしたが、小学校の同級生にはあまり通じなかったなあ。

で、やはり年末に一挙放送があったので録画し、久しぶりにこのシリーズを見た。
ウルトラマンなどとは異なり、1本約50分の一時間枠なので、そうホイホイと見るわけにもいかず、
二ヶ月ぐらいかかってようやくファーストシーズンの半分、16本を見終わった。
デジタル的に修復された色鮮やかな60年代カラーもうれしいが、特撮部分を新たに(オリジナルの味わいを消さずに)撮り直したのもいい。
話は当時の「本格的SF」で、アクションには(予算の関係もあり)あまり頼らず、人間の心理に脚本の軸を置いている。
うちの子供も時々、観ていて集中力を欠くようで、やはり小学生にはハイブロウかなという感じもする。
まあ、背伸びして観るのもいいが。

時は23世紀、人類はいくつかの宇宙人と同盟を結び、恒星間飛行にも成功している。
宇宙の各地にも植民星を持っている。
物語の主役は、そうした植民星を回りながら、時には未知の星域に踏み込み調査する宇宙船エンタープライズ号の乗組員たち。
主人公はそのエンタープライズ号の船長であるカークだが、回によっては副船長のミスター・スポックやドクターのマッコイが主役になる時もある。
宇宙SFなので当然宇宙人は毎回のように登場するが、CGなどない時代のドラマなので、ヒューマノイド(人間型)が多い。
話はシンプルな骨格をふくらますものが多く、
「もし、宇宙人に育てられて超能力を身につけた少年が現れたら →精神的に未熟な人間が強大な力を身につけたら何をするか」
「もし美女に変身する薬があったら →老けた三人の女性にこの薬を飲ませ続けることを条件に、船の乗員たちをたぶらかす」
「もし星で研究を続ける博士の奥さんが吸血鬼だったら →星に上陸した乗員たちが奇怪な死を遂げる」
「もし星で滅んだ宇宙人の文明を発見したら →その成果を独占したい博士が登場する」
こんな感じで話は進んでいく。

昔のドラマだから、主要キャスト以外は案外簡単に死んでいく。この勢いだと、すぐに乗員がいなくなってしまいそうだが、
回と回の間に欠員を補充しているのだろう。
日本のこの手のドラマだと女性は添え物的だが、アメリカ製なので女性乗組員も多いし、ラブロマンスも盛り込んでいる。
しかし子どもにとっては、船長の元恋人や、船長を好きになる乗組員との話は確かにまだるっこい。

始めの10回ぐらいはほぼすべてセット撮影で(宇宙の話だから当然か)、日本の特撮ドラマ「キャプテンウルトラ」を連想した。
このスタートレック・シリーズに熱烈なファンが多いのは、登場人物のキャラクター設定が、まねをしたくなるほどよくできているからだろう。
とくにミスター・スポックは、子どもなら絶対そのセリフをまねしたくなるだろうなあ。

「人間とは不思議なものです。なぜ感情というものがあるのでしょう。私には理解できません」
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by mahaera | 2009-01-09 19:32 | 映画のはなし | Comments(0)
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