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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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みうらじゅん原作映画『色即ぜねれいしょん』

みうらじゅん原作映画の『色即ぜねれいしょん』の試写に行ってきた。

みうらじゅんも、監督の田口トモロヲも、学年で言えば僕より三つ上。
だから、みうら作品の言っていることは、どんぴしゃとはまる。

みうらじゅんの漫画、「アイデン&ティティ」は、そんなわけでぴったりハマった。
ボブ・ディラン好きな僕としては、はまらないわけがない(笑)
しかしその映画化はいまひとつ、いやダメだった。
マンガそのままなのだが、映画にするには、それには無理がある。
マンガと映画の面白さのポイントが違うからかもしれない。

さて、この『色即ぜねれいしょん』。原作を僕は読んでいません。
舞台は1974年の京都。主人公は仏教系の高校に通う男子校生。
体育会系が幅を利かせる中、優等生でも不良でもない。
物分りのいい親に反抗する意味もないが、ロックに憧れ、ディランを尊敬している。
その純は、夏休み友たぢに誘われて島のユースホステルへ行こうと誘われる。
ユースホステルでは、フリーセックス主義者が集まるといううわさを信じて。

島に着いた純たちは、フリーセックスはないものの、すてきな女子大生と知り合い、
またヒッピー風の兄貴分に影響を受ける。
夏休みが終わり、学校へ戻った純。
彼の中で何かが変わり、文化祭のコンサートに自作曲ででることを決意する。

僕も中学高校と、法然上人の仏教系私立男子校に通っていた。
毎月25日の宗祖日。
仏歌を講堂で意味もわからず歌わされていた。

進学校なので、もろ体育会系のヤンキーはあまりいなかったが、
それでも応援団のツッパリ軍団は怖く、にらまれないようにしていた。
成績は下から数えたほうがはやかっので、
一目も置かれず、まあ文系のパッとしない高校生だった。

そんな僕の興味はロックと映画。
家庭もこの映画の主人公の純のように、まあ物分りのいい家だったので、
反抗したくとも、その理由がみつからなかった。

さてこの映画だが、そうした自分との共通性を見出し、笑い、共感し楽しんだ。
ただ、演出が全体的にテレビっぽい部分もあり、
田口トモロヲ監督前作の『アイデン&ティティ』よりは良くなっているものの、軽くて流れてしまう。
俳優もいい味を出しているのだが、何か軽い。
主人公のモノローグが多すぎるのが原因かもしれない。
こちらが主人公の心理を推し量る前に、語られしまうのが、軽さにつながってしまう。

たとえば「僕はくやしかった」とモノローグで語られれば、
映画を観ているこちらのほうは、それ以上の心理を読まない。
なので場面は次へ次と流れて行ってしまう。

同じようなタイプの映画として『リンダリンダリンダ』と比べると、
コメディということもあるが、やはり印象が流れ、薄くなってしまう。
話としては好きな、いやドンぴしゃりだけに、残念。
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by mahaera | 2009-07-15 12:17 | 映画のはなし | Comments(0)
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