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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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8月公開映画レビュー『HACHI 約束の犬』『里山』『バスティン・ダウン・ザ・ドア』他

■『バスティン・ダウン・ザ・ドア』 8/1よりシアターN渋谷にて公開中 ★★☆
ハワイ・オアフ島のノース・ショアのサーフィン大会に参加するのは、ほとんどがハワイ出身のサーファーたち。1974年、そこに南アフリカやオーストラリアから6人の若者がやってくる。彼らのスタイルはサーフィン界に革命を起こす。現在「プロ・スポーツ」として大きな産業にもなっているサーフィンだが、70年代半ばまではまだ「プロ・サーファー」はおらず、大会で優勝しても賞品が缶詰だった。地元のサーファーがほぼ独占していたハワイの海に、オーストラリアや南アフリカからの「よそ者」が入り、成功する。まさに「ドアをぶち破った」。しかし、その強引さゆえ、地元のサーファーたちの怒りを買う。本作の一番の見どころは、鼻高々になってハワイに戻ってきた彼らが、怒った地元サーファーたちから攻撃を受けたところ。サーフィンにとくに興味がなくとも、その歴史を知ることは面白かった。

■『THE PRESENT』 8月22日より渋谷シアターTSUTAYAにて ★★
一方、こちらは波を求めてサーファーたちがカリフォルニア、インドネシア、西アフリカ、ニュージーランド、ハワイ、オーストラリアを旅し、さまざまなスタイルのサーフィンを楽しむといったもの。いくつかのシークエンスはあるが、とくにストーリーらしきものはない。「いい音楽」と「いいサーフィン」があるだけだが、頭を空っぽにして、映像を眺めているだけだが、それが心地良い。

■『未来の食卓』 8月8日よりシネスイッチ銀座にて ★★☆
小学校の給食をすべてオーガニックにした南仏の村。オーガニック啓蒙映画。
詳しくは過去ログ、あるいは「旅シネ」
http://www.ryokojin.co.jp/tabicine/vivelebio.html
参照。

■『HACHI 約束の犬』 公開中 ★★
ご存知ハチ公物語をリチャード・ギア主演で、アメリカを舞台に翻案した物語。監督のラッセ・ハルストレムは、アカデミー賞にもノミネートされた出世作『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』で犬つながりかと思ったら、大の犬好きだとか。ギアも犬好きで、いかにも犬好きの人が作った感じの映画。それほど感傷的ではないのだが、それでも犬をさほど溺愛しない人には、あまり見るべきものはない。日本人なら結末も知っているしね。

■『里山』 8月22日より新宿ピカデリー、東劇にて ★★☆
シリーズ第3弾として2008年にNHKで放映された「里山 いのち萌ゆる森~今森光彦と見つめる雑木林~」を劇場用に再編集したもの。NHKらしく、時間とお金をかけて丁寧に作られたドキュメンタリーで、人家の近くにも豊かな自然が残ることを、再認識。悪くはないのだが、すばらしい映像技術の自慢を見せられているような気分にもなり、もっとドラマ的な部分やテーマを明快に打ち出すなどの「中身」も充実させてほしかった。要するに、映像に比べて中身が薄いのが難。でも暑い中、エアコンの効いた映画館で一休みするには、ぴったりの映画かも。
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by mahaera | 2009-08-19 17:16 | 映画のはなし | Comments(0)
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