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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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やっと観た、デビッド・クローネンバーグ監督の『イースタン・プロミス』

またまた映画の話を。

これもやっとこさDVDでデビッド・クローネンバーグ監督の『イースタン・プロミス』観ました。
試写状も来ていたんだけど、都合がつかなくて観そびれていて。

デビッド・クローネンバーグ監督の前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』もやはり試写で見逃して、劇場で観賞。
ノックアウトされて、その年のベストワンに選んだ傑作だ。
やはり主演はヴィゴ・モーテンセン。『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルン役の人です。

『イースタン・プロミス』の舞台は、ロンドンのロシア人移民社会。
病院で助産婦として働く主人公ナオミ・ワッツのもとに、瀕死の少女が運び込まれてくる。
少女は女の子を出産し、息絶える。身元を示す手がかりは、ロシア語で書かれた日記だけ。
その日記に挟まれていたロシア料理店の名刺を頼りに、その店を訪れるナオミ・ワッツ。
その店のオーナーは実はロシア人マフィアのボスで、日記には彼のあくどい仕事が書かれていたのだ。
このマフィアのボスには息子がいるが、ボスの後継者としてはいささか役不足で怒られてばかり。
その運転手をしているのが、ヴィゴ・モーテンセンだ。
日記を取り返したボスだが、今度は赤ん坊の命を狙う。
ヴィゴはボスの息子に仕えるだけでなく、ボスにも取り入り、のし上がろうとするが、ナオミに優しい気遣いを見せたりする。彼の正体は?

冒頭が殺人シーン。以降、殺人シーンは、そんなにないのに、それを最初に見せ付けられるので、テンションを強いられる。人情味がありそうで、誰も信用していないし、非常なマフィアのボス。そしてマフィアに向いていない息子。感情を一切顔に出さない運転手のヴィゴ。閉ざされたマフィアの世界、闇の世界にふとしたきっかけでかかわってしまつたナオミ。このナオミも赤ん坊を流産で失ったばかりで、クリスマスの日に助け出したこの赤ん坊に愛情を注ぐようになっていく。

1時間40分という長さにタイトにまとめた本作に無駄なシーンはない。
後半のロシア式蒸し風呂でのヴィゴの全裸の格闘シーンは、息が詰まるようだ。
クローネンバーグはいまや成熟した映画監督になったといってもいいだろう。
ラスト、画面はまた別な世界へ戻っていったナオミとヴィゴを映す。
2つの世界は、水と油のように、まったく別のように。
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by mahaera | 2009-11-01 10:51 | 映画のはなし | Comments(0)
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