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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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くだらないけど面白い 未公開映画『26世紀青年』

また映画の話ですみません。

これ、アメリカで公開されてみたかった映画だけど、日本では劇場公開はされずそのままDVDスルー。
原題は「Ideocracy(イデオクラシー)」。「バカ国家」「バカ政治主義」とでも訳すべきか。

時は26世紀のアメリカ。
ダーウィンの進化論では優れたものが生き残るが、生存に競争力が必要とされない現代社会では、高学歴ほど子孫を作らず、バカな人間ほど子沢山。それが何代も続き、バカの遺伝子ばかり増え続け、26世紀は知能程度の低い人間しかいなかった。
そこへ21世紀の現代から、冷凍睡眠の実験台にされていた主人公が目覚める。
現代では、どちらかといえば無気力でバカに近い主人公だが、未来社会では天才の部類。
追ってに追われたりするも、難問を解決して大統領にまで上りつめるというコメディだ。

主演はルーク・ウィルソン。
トム・クルーズをちょっとくずした感じで、『チャーリーズ・エンジェル』の恋人役など、コメディ系の脇役が多い。
実の兄貴はベン・スティラー主演映画には必ず出ている、オーウェン・ウィルソン。

で、この手のB級コメディ、日本だとけっこう安いつくりなのだが、そこはアメリカ。手を抜かない。
とにかく未来の話なので、ムダにCGに作りこんでいる。しかもそのレベルは高く、日本のSF大作よりもちゃんとしているのに感心。そして、セット、エキストラの多さもなかなかで、きっとアメリカなら制作費何十億もかかっていると思う。

ようはコメディなのだが、よくよく考えるとかなり皮肉が利いている。
「バカばっかり増え続けた未来」というのは、現代社会の結果であり、「現代がバカばっかりはびこっているぞ」という批判なのだ。あとさき考えずに子供をバカバカ産んで、低俗番組を観続け、ジャンクフードばっかり食べているアメリカ人たち。大統領もそんなバカの代表だ(作られたのはブッシュ政権時)。
主人公はそんな現代では、何も疑問に思わずに流されるままに生きている。
そんな彼が、その結果に生じた未来で、自分の過ちに気づくのだ。

日本タイトルは、ヒット中の映画にあやかったものだが、『20世紀少年』は忘れてもこちらの作品は僕はしっかり覚えているだろうなあ。

TSUTAYAでレンタル中。ジャケットも『20世紀少年』似。
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by mahaera | 2009-11-04 00:14 | 映画のはなし | Comments(0)
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