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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画評 マイケル・ムーアの新作 『キャピタリズム マネーは踊る』

『キャピタリズム マネーは踊る』 マイケル・ムーア監督 12月5日より公開


『ボウリング・フォー・コロンバイン』で銃社会を、『シッコ』では医療問題と、アメリカの抱える問題を取り上げてきたマイケル・ムーア。
その新作のテーマは、ズバリ「資本主義」だ。
どうもアメリカ人は、「民主主義=資本主義」と思い込んできたようで、アンチ社会主義のために資本主義を批判できない風潮にあった。
しかし現在の資本主義はまるで「民主」を反映せず、少数の金持ちが政治を握り、
自分達に優位な法案しか通さない。

リーマン破綻以前からアメリカでは、住宅ローン延滞のために自宅を差し押さえられる人が増えていた。
「サブプライムローン問題」というやつだ。支払い能力がない人にまで住宅を担保にお金を融資し、払えなくなったら家を差し押さえる。
規制緩和に働いたのは、政府を巻き込んだ金持ちたち。
余剰なお金を貸す先を、投資家ではなく一般の人たちに向けたわけだ。
しかしこのローンは最初から貸し倒れになりそうな無理があった。
それにも関わらず、半ば強引に貸し付けた結果、家を抵当に取られる人が続出。

その結果、真面目に働いても家や職を失う人々が多数出ることになる。
借りたほうが悪い? 
いやいや、多くの人が払えないようなルールを作るのが悪いのだ。
庶民から家や仕事を奪い、太り続ける吸血鬼のような金持ち達。
「1%の富裕層が底辺の95%より多い富を独占」
しているというアメリカでは、国民の税金が金持ちを救うために投入される
ムーアは$マークのついた袋を持ち、「僕たちの金を返せ!」とウォール街へ突入していく。

ある意味、アメリカは社会のシステムにおいては欠陥だらけで、発展途上国とそう変わらない。
貧困、犯罪が蔓延する一方で、驚くほどの金持ちがいる。
そして金持ちは何かあっても自分のお金を出すことはない
税制すら変えて、利を得る。
そんな不公平をムーアは糾弾する。

ただ、ムーアは民主主義を信じている。「選挙」という方法で、金持ちに対抗できると。
日本も同様。
無駄遣いや金持ちの言い訳にうんざりだから、選挙で民主党が勝利した。
この方法は有効だ。民主党がダメなら、また変えればいいのだから。
★★★☆

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by mahaera | 2009-11-25 11:39 | 映画のはなし | Comments(0)
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