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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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『ヒッチコックに進路を取れ』を読む

『ヒッチコックに進路を取れ』 山田宏一・和田誠著

本当は年末に読み終わっていたんだけど、紹介する余裕がなくて。
本著は、イギリス時代から遺作の『ファミリープロット』にいたるヒッチコックのほぼ全作品を。
ヒッチコックマニアの両氏が語るというもので、基本的には作品を見た人向けだが、
未見の作品でも、その作品が見たくなるような語り口がいい。

ヒッチコックものの本といえば、映画を目指す人のバイブルといってもいい
『ヒッチコック/トリュフォー 映画術』(フランソワ・トリュフォー著)がある。
これは、あらゆる映画本の中でもトップクラスの内容で、その後、多くのフォロワーを生んだ。

『ヒッチコック/トリュフォー 映画術』が、
ヒッチコックの演出、技法についての研究書的な面があるのに対し、
この『ヒッチコックに進路を取れ』は、あくまでファン目線。
「あの作品に出ていた脇役は、他の作品にも出ていてなかなかいい味出していた」
「あのシーンでハラハラした」
といった会話が、ヒッチコックマニアの2人の間でなされる。

公開当時の状況を知らない僕にとっては、
「公開当時の評判はパッとしなかった」
「同時期に公開された『○○』とリンクする内容」
という時代を知らないとわからない証言が面白い。

現代の目で名作映画を観ると、どうしてもその作品だけ取り出してみることになるが、
「○○映画ブーム」とか、当時の世相を反映しているとか、
他の監督の作品でも似たような話があるとか、
そんなものを絡めて知ると、知っているつもりの作品でも、
また新しい発見があるのだ。

『見知らぬ乗客』とか、ウディ・アレンでリメイクして欲しいなあ。
ロンドンに移ってからのアレンの犯罪ものの語り口、合うような気がするんだか。

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by mahaera | 2010-01-08 11:53 | 映画のはなし | Comments(0)
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