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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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ジェームズ・キャメロン監督 『アバター』 3D上映を観る

子どもがまだ授業が午前中で帰ってきて、また妻も大学の授業が午前中だったので、
午後がいきなり騒がしくなった数日前、仕事ができそうにもないので、三人で『アバター』を観に行った。

最近はシネコンで常に3D上映が行われているのだが、その日は割引デーで、
ひとり1000円+3D料金300円。
個人的には『カールじいさん』が観たかったのだが、息子の強い要望で『アバター』。

で、キャメロン作品といえば『タイタニック』以来なのだが、これがけっこう面白かった。
未来を描いた映画だが、その世界観は
キャメロンが監督した『エイリアン2』のアナザーサイドといってもいい。

映画は主人公が惑星パンドラに到着するところから始まる。
多国籍企業が国の政策を左右するような近未来。
人類が発見した惑星パンドラには、狩猟民族の異星人が住んでいた。
彼らは文明的には遅れていたが、森や自然と調和する生き方をしていた。
まあ、アメリカ先住民のイメージだ。

人類は彼ら先住民が住む地域に、高価な鉱石資源が眠っていることを発見。
何とか彼らを立ち退かせて、それを手に入れようとする。

この星には海兵隊(未来なのに組織は現代のまま)と、星の生態系を研究する科学者達がいた。
科学者達はこの星で自由に活動できるよう、人工的に先住民の姿をしたクローンを作り、
人間がそれを制御するポッドの中に入ることにより、
それを自分の「アバター」(自分の分身)として動かす計画を実行していた。

主人公はこの計画に関わっていた双子の兄がたまたま死亡したことにより、
DNAがほぼ一致していることから、何も知らない状態でこの惑星に代理として送り込まれる。
現実生活では下半身不随で車椅子の彼だが、このアバターを動かすことにより、
この星では先住民と同じ運動神経を手に入れることができるのだ。

ここまでの状況説明は、映画では本当に短く、さっさと説明されてしまう。
まどろこしい説明や、どんな惑星なのか先入観を持たないうちに、
観客をあっというまにこの惑星に放り込んでしまうのだ。

主人公も突然の派遣で、この惑星のことも、先住民のことも何も知らない。
それが観客と一体化しているので、最初の1時間は「体験型アトラクション」に近い雰囲気だ。
あれも係員から簡単な説明があるけど、それが長々とやられたらたまらないでしょ。

3Dだが、最初のうちは目が慣れないこともあり、違和感が少しある。
ところどころ3Dメガネを外してみたのだが、惑星の自然の中のシーン(CG)よりも、
実写の研究室や人が暮らすエリアの3Dのほうが、目にきついし、また3D化の度合いが激しい。
CGのところだと、実際にそんなに3Dになっていないところも多かったし。

で、この惑星を体験する最初の1時間が過ぎたぐらいからドラマが転がっていく。
といっても、ストーリー自体は西部劇にあったようなもの。
主人公は自分の危機を救ってくれた族長の娘の招きにより、部族社会に溶け込み、
やがて愛し合うようになる。そして、自分が属している海兵隊ではなく、
部族の側に立とうとする。

森林を伐採し、自然を破壊する人間が、この映画では「悪」で、
主人公の側には、科学者(シガニー・ウィーバー)達や
改心した女パイロット(ミシェル・ロドリゲス)らが味方する。

クライマックスの戦闘シーンはなかなかの迫力だ。
CG映像が良く出来ているが、いつも見慣れたILMやデジタル・ドメインではなく、
ニュージーランドのWETAが作成。
ここは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで丁寧な仕事をしている会社だ。
惑星の生物ひとつひとつに手間をかけている感じ。

子ども的には、人間側のメカがかっこよかったようだ。
人が操縦するパワードスーツとか。
でも妻は「戦闘シーンが長すぎる」と少し寝てしまったようで(笑)

敵役の海兵隊の隊長が人間離れした強さで、最後には笑ってしまった。
ストーリーは子どもにもわかる(ほどヒットしないと制作費を回収できない?)。
なので、映画としてはともかく、体験型アトラクションとして観るのがいい。
できればIMAXで見せて欲しかったなあ。
でも、十分満足の2時間半でした。絶対、劇場で観るべき映画。
DVDだと、そのすごさは半減してしまいそう。
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by mahaera | 2010-01-09 17:02 | 映画のはなし | Comments(0)
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