長かったバングラでの取材も今日で終わり。
深夜の飛行機で、日本に戻る。日本に着くのは明日だ。
バングラを訪れるのは今回が初めて。
インドとほぼ同じと思っていたが、けっこう違うところも多かった。
まあ、8割はインドなんだけど。
まず、バングラの人たちは人懐っこい。
プライド高いインド人に比べて、腰が低いというか、
昔の東南アジアっぽい雰囲気もあり、みなニコニコとして気軽に声をかけてくる。
インドだと外国人旅行者が多すぎるのか、よほど田舎でも行かない限りそっけない。
バザールを歩いていても「写真を撮れ!」と言ってくるし、
一人を撮ったら周囲の人たちも、みな映りたがる。
食堂に入っても、従業員たちがみな好奇心むき出しでわらわら寄って来る。
町を歩けば、あちこちから「ボンドゥ!(友だち)」と声がかかる。
淋しくない反面、時にはそれがうっとおしいほどになる。
疲れているときなど、「放っておいてくれ」と言いたくなる事も正直ある。
しかしそれだけ注目を浴びているので、危険な目に遭うこともない。
実際、この国に駐在している人は、口をそろえて「治安はいい」という。
強盗とかよりも気をつけなくてはならないのは、交通事故だ。
とにかく運転は荒っぽい。街中を走るときなど、足に力が入ってしまう。
ガイドブックを作るにあたって最大の問題は、「見どころがない」ということ。
インドのタージマハル、ミャンマーのバガンのような強力な見どころがこの国にはない。
正直言って、行っても大したことがないところばかり。
まあ、それがこの国の魅力なのかもしれない。
英語のガイドブックLonely Planetでも、
バングラデシュのハイライトの1位にあげていたのは、
リキシャーだった。インドでも走っている人力三輪車だが、
確かにインドよりも、ひんぱんに利用する機会が多かった。
それでは、今度は日本で。