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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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ボブ・ディラン東京最終日3/29感想 やはりあったサプライズ 「フォーエバー・ヤング」 とWアンコール

とうとうボブの東京公演も今日がラスト。
もう多分、こんなライブハウス連続公演が行われることもないんだろうなあと、
感慨交えながら、いまや通い慣れたZepp Tokyoへ。

今日の整理番号はA320番台
もはやボブを近くで見られるのは当分ないと思い、ガッツで前に行くことに決める。
確保したのはステージ上手、ボブ側のPA前あたり。
前回もこの辺りだったが仕方がない。
ステージ前の手すりはすでにいっぱいだったので、背の低い女性の後ろ辺りのに陣取る。
一緒に行った友人は、「疲れるから」と別れて後ろのPA席の前あたりに(段差があり立てる)。

30分も立っていると、すでに足が痛い。
連日のボブ詣での疲れが、足にたまってるのがわかる。歳だなあ~。
今日は最後なので、ステージ前は始まる前から早くもつめつめだ。

いつもは定刻10分過ぎに始まるが、今日は3~4分過ぎたぐらいで客電が消える。
やる気満々なのかなと期待が高まる。
1曲目のイントロが聴こえてきた。「雨の日の女」だ。
観客の盛り上がりは、今回のZep Tokyoのライブのうちすでに最高潮
もう、当分ボブに会えないことを知っているからだろう。
2曲目「イッツツ・オール・オーバーナウ、ベイビー・ブルー」では、ボブはギター。相変わらず、のヘタウマ・ギターをたっぷり披露。
そして3曲目は「我が道を行く」。これもイントロが聴こえた段階で大喝采。
今日のボブはかなりロック寄りだ

4曲目は新作「Together Through Life」から「My Wife's Home Town」
最近のアルバムはよく聴いているのだが、どうも曲名が浮かばない。
これも「ああ、あの曲」とわかるのだが、タイトルがその時はわからなかった。
5曲目「アイ・ドント・ビリーブ・ユー」
これも印象的なリフがあるので、客はすぐに「あの曲」とわかり反応。
もちろん、僕も大好きな曲だ。今回、この曲を聴くのは2回目。
続いて6曲目は「モダンタイムス」からの「Spirit On The Water」
戦前ののどかなポピュラーミュージックという感じの、印象的な曲で、
盛り上がっていたライブもここで小休止といった感じ。
観客もゆったりと音楽に身を任せている。

7曲目、そのゆったり感を打ち切るように、「タイム・アウト・オブ・マインド」からの
不吉な感じのする曲「コールド・アイアンズ・バウンド」が、音の圧倒的な迫力で始まる。
原曲はアメリカン・ゴシック的な感じだが、ライブのバンドサウンドはもっと力強い感じだ。
8曲目、意外な「廃墟の町」。すでに別の公演日には披露されていたが、僕は初めてだ。
長い長い物語の歌詞を、ボブは迷うことなく歌う。
リラックスしたボブとチャーリーの音の交流がいい。

9曲目ゆったりとしたロカビリー風の曲「The Levee's Gonna Break」
しんみりとしたバラッド10曲目「When The Deal Goes Down」
と「モダンタイムス」からの曲が続く。
この後、毎回やっている「サンダー・オブ・マウンテン」も入れると、
今日は「モダンタイムス」からの曲を4曲を披露したことになる。

11曲目「追憶のハイウェイ61」が始まった。
いよいよライブもここから後半戦だ。
ノリノリのロックンロール大会のあとの
日替わり曲は今日は「キャントウェイト」
一度、ノった客をクールに静めてから、再びロックンロール・ジャム。
「サンダー・オブ・マウンテン」だ。
毎回同じ曲でも、歌のリズムの切り方、ジャムの盛り上げ方は毎回異なる。
そして、アンコール前のラスト曲がとうとうやってきた。
イントロが違う。いつもの「やせっぽちのバラッド」じゃない。
何だろう、この曲。一瞬わからなかったが、詞を聞いて判明。
「いつまでも若くForever Young」だ。
今までの日本公演では、この位置には必ずの「やせっぽちのバラッド」だっただけに、
ファンにはサプライズ。最後の最後、今回のツアーでこの曲が聴けたことに感謝だ。
サビの「フォッ・エ~バァ・ヤン」にゾクゾクとするほどに感動した。
ボブありがとう!

そしてアンコール。ボブを呼ぶ、観客の声援も、いつにも増して大きい。
「ライク・ア・ローリングストーン」は当然、大盛り上がり大会。
ボブもうれしそうに笑っている。
次の「ジョリーン」のエンディングのジャムも聴けるのが、これで最後かと思うと感慨が。
ラストは何かと思っていたら、「見張り塔からずっと」だった。
原曲は3番までだが、今回は3番を歌ったあとジャム、
そしてまた1番を歌っておしまいという構成にしている。

整列したメンバー。ボブが何かを言うのではないかと期待したが、今回も何も言わない。
が、とても満足しているようだった。
退場しても、われんばかりの歓声と拍手。最後だからもう一度。
その願いに応えるかのように、早々とボブとメンバーが。
ひょこひょこっと舞台の袖から出てくるボブはかわいらしい。

二度目のアンコール
3週間ほど続いた日本公演の最後ならではのサービスか。
それとも今日の観客、あるいは演奏に満足がいったからか。いや両方か。
「風に吹かれて」。今日はわりとメロディーを歌ったほうか。
最後の整列。観客を見渡すボブ。
ホブ、そしてメンバーに次に会えるのはいつのことだろう。

今回、東京7公演のうち5公演に行ったが、このライブの余韻はしばらく続くだろう。
いままでのホブのライブがそうだったように。

by mahaera | 2010-03-30 01:31 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)
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