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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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アカデミー賞主演男優賞受賞作品 『クレイジー・ハート』を観る

『クレイジー・ハート』 6/12よりTOHOシネマズシャンテほか

本年度アカデミー賞の主演男優賞(ジェフ・ブリッジス)、主題歌賞を受賞。
かつて一世を風靡していたカントリーシンガーが、
今ではギター一本でドサ周り。
彼のバックバンドの一員がいまや大スターになっているのも苦々しい。
そんな彼がシングルマザーと恋をし、また復帰に向けて動き出すが、
飲酒癖がそれを妨げる。けっこう期待したんだが、話は単調。

主演男優賞を獲ったジェフ・ブリッジスはうまいと思うが、
この主人公の葛藤がまったく感じられない。
というのも、人物はみな類型的で複雑さが足りなく、
なんだかテレビドラマのよう。次の展開が読めてしまう。
あと、落ちぶれたからには、当然、負の要素があるわけで、
それが「だらしないけど、根はいい人」じゃ説得力がない。

面白かったのは、カメオ出演のコリン・ファレルで、
かつてのバックミュージシャンだが、いまや人気スターという役。
しかしあまり自分の役どころを理解してないようで映画に馴染んでいない。
その感じが、逆に面白かった。

ヒロインのマギー・ギレンホールは、可愛いといえば可愛いのだが、
それを意識した演技がうっとおしい。
ジュリエット・ビノシュのコメディ演技のよう。

となれば、この映画の見どころ、
いや聴きどころはT=ボーン・バーネットによる劇中音楽。
僕はボブ・ディランのローリング・サンダー・レビューや日本公演で
この人を知っているだけだったので、
映画『オー・ブラザー』のサウンドトラック盤の大ヒットで、
一躍時の人になったときは驚いた。
彼の作るカントリーソングは、ロックファンでも聴きやすい。
というわけで、音楽に助けられたが、マイ評価は★★
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by mahaera | 2010-04-29 14:30 | 映画のはなし | Comments(0)
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