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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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たまには自腹で映画も観るのだ 『第9地区』と『ハートロッカー』

映画は試写ばかりではなく、たまには(笑)お金を払って観に行っている。
とはいえ、ここのところ忙しく、一ヶ月で2本とは情けない。。

『第9地区』
おそらく、将来はカルト映画となる本作。
いろんな人が映画評を書いているので、いまさら書くのもおこがましいが、
一見の価値あり。今年見た新作の中でも、ベスト3に入るかも。
南アフリカを舞台にすることによって、単なる宇宙人もの以上の、
人種差別問題を浮かび上がらせるのは明白。
で、この主人公がとことん嫌な奴で、自分のことしか考えていない奴。
で、その彼がラスト20分ぐらいで、ようやく人(宇宙人)のことも考えるようになる。
CGもうまく画面に馴染んでいて違和感ない。
しかし、個人的には、最後の大ロボットバトルはやりすぎだと思う。
映画的に盛り上げるために、銃撃戦やアクションを入れたのだろうが、
それが長すぎて、ちょっと興をそがれた。
それが残念だが、★★★★

『ハートロッカー』
今年のアカデミー作品賞受賞作。
いい作品だが、いかんせん地味。
アカデミー賞なら『アバター』のほうが良かったかも。
この作品がダメってわけじゃなく、お祭り騒ぎから離れた作品の印象を受けるからだ。
映画は、先任の軍曹が爆死したため、
爆弾処理班に新しい軍曹がやってくるところから始まる。
この男、危険バカというか、死に急いでいるというか、
自分の命をまったく顧みないで、爆弾に挑む。
かといって、無謀なわけではなく、冷静に爆弾処理を行う。
また、銃撃戦ともなれば、冷静で頼もしい。
しかしどこかぽっかりと心に穴が空いたような人物なのだ。
仲間たちには感情を現さないが、一人のときはときおり感情を爆発させる。
イラクでの任務が終わる段になっても、私たち観客は結局、
彼のことがよくわからない。
そして最後に、この爆弾処理班に送られる前の、
彼のアメリカでの生活がわずかだが語られる。
そのときの、彼の所在なげさ。家庭での居心地の悪さ。
スーパーで大量のシリアルを前にして途方にくれる彼。
そして戦地に戻っていく彼が、映画のはじめのほうの、
彼のイラクでの初仕事のシーンにつながっていく。
彼の姿が、アメリカの多くの兵士の姿に重なっていくのだ。
ちょっとわかりにくいけど。
★★★☆
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by mahaera | 2010-06-07 23:58 | 映画のはなし | Comments(0)
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