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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画落穂拾い 『華麗なるアリバイ』 『ゾンビランド』

落穂拾い的な映画紹介を。

『華麗なるアリバイ』 7/17より公開中
現在公開中のフランス映画『華麗なるアリバイ』、小品だがなかなか楽しく見られた。
週末に田舎の屋敷に集まった客たち。
そこで、プレイボーイの医者が殺される。
そこには妻、元愛人、現愛人、現愛人にほれた男など、動機があるものばかり。
アメリカのミステリーでの殺人動機は「金」だが、フランスでは「愛」になる。
フランス映画らしいこじゃれた会話、重くならない展開は、
近年のウディ・アレンの犯罪もののよう
ただ、ひとりひとりのキャラクターの深みに欠け、全体的に軽い印象。
邸宅の主人夫婦とかも、掘り下げればもっと面白いものが出てきそうなんだが。
ともあれ、気楽に楽しめる一品。
★★★

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『ゾンビランド』 7/24より公開中
「ゾンビ+コメディ」というのは、今までもあったと思うが、
ハリウッドがふつうの映画クラスの俳優やスタッフで取ると、
低予算映画と違って、ぐっと高級感が出て、見やすくなるという「いい例」。
前にも「ミスト」というホラー映画があったが、
B級な話でも一流スタッフで撮れば、いい作品に仕上がると感心したものだった。
この『ゾンビランド』には、もちろんたくさんのゾンビが出てくるが、
あくまで物語の背景。主人公たちのドラマを勧めるための設定にすぎない。
実社会ではダメだった人間たちが、人類がほぼゾンビ化した世界で生き残り、
疑似家族を作っていくという、ストーリー的には大まじめ(コメディだけど)。
『イカとクジラ』、『リトル・ミス・サンシャイン』などの俳優たちを使っていることからも、
そうした映画のテイストを求めていたことがわかる。
傑作、いや佳作でもないかもしれないが、70年代ニューシネマ、
ロードムービーの雰囲気もあり、楽しめた。
★★★☆

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by mahaera | 2010-08-07 10:42 | 映画のはなし | Comments(0)
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