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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画評『モンガに散る』 本年、台湾で大ヒットした愛と友情、そして裏切りの物語

モンガに散る
Monga
2010年/台湾

監督・脚本:ニウ・チェンザー(『ビバ!監督人生』)
出演:イーサン・ルアン(「墾丁は今日も晴れ!(TV)」)、マーク・チャオ(『ビバ!監督人生』)、マー・ルーロン(『海角七号/君想う、国境の南』)、リディアン・ヴォーン(『九月に降る風』)
配給:ブロードメディア・スタジオ
公開:12月18日よりシネマスクエアとうきゅう、シネマート六本木、109シネマズ川崎
上映時間:141分
公式HP:www.monga-chiru.com

1986年の台北。
歓楽街モンガに母と引っ越してきた高校生のモスキートは、
転校早々、クラスのボスのドッグに絡まれ、
追い回される羽目に。
そんなモスキートを仲間に引き入れたのは、
極道のボスの1人息子ドラゴン率いるグループだ。
モスキートは彼らの5人目のメンバーとして、極道の道を歩み始める。
彼らは義兄弟の契りを結ぶ。
やがてモンガの街に大陸の組織が進出してきた。
彼らと手を組むか。
抗争と陰謀の中で、固い友情が壊れて行く。

80年代に成長期を迎えた台湾。
その時代の台北の下町モンガを舞台に、
固い友情で結ばれた5人の青年たちが、
友情さえも引き裂く極道の世界にはまっていく。
「映画に不可欠な要素、愛と友情と裏切りのすべてが
『ゴッドファーザー』にはある」と、
以前、何かの本で読んだことがあるが、
本作にもそれがすべて揃っているのだ。
そして、“20年前”と少し前の世界を描くことにより、
生々しさよりも物語性を強調しているのだろう。

主人公と娼婦との愛、
極道のボスの息子に寄せる親友のホモセクシュアル的な愛、
親子の愛、そして仲間たちの熱い友情、愛ゆえの裏切り…、
と盛りだくさんの本作。
いささか類型的な部分や、詰めが甘いところもあるが、
2時間20分をダレることなく一気に突っ走るのはなかなか。
見ごたえのある作品だ。(★★★☆)

(旅行人「旅シネ」に寄稿したものです)
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by mahaera | 2010-11-09 18:23 | 映画のはなし | Comments(0)
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