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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画評『リミット』 土に埋められた箱の中だけで展開する、ワンアイデアを活かしたスリラー

『リミット』
2009年/スペイン

監督:ロドリゴ・コルテス
出演:ライアン・レイノルズ
配給:ギャガGAGA
公開:シネセゾン渋谷にて公開中

ポール・コンロイが目を覚ますと、
そこは土に埋められた箱の中だった。
イラクで働く米国人運転手のポールは何者かに拉致され、
気づくと地中に埋められていたのだった。
充電切れ間近の見知らぬ携帯電話を使い、
ポールは思い出せる番号を押す。
家族、政府、会社…。脱出の可能性を探るが、
箱の中の酸素には限界がある。
やがて1本の電話がかかってくる…。

出てくる空間は、地中に埋められた箱の中だけ。
そして時間も映画を見ている私たちと同じ90分。
登場人物も1人だけというワンアイデアを活かし、
それを上手に料理したシチュエーション・スリラーが、
この『リミット』だ。とはいえ、
主人公は“携帯電話”という外界と通じる手段は持っている。
自分は悲惨な状態でも、外ではいつもと同じ。
映画は特殊な状況だが、これを“ネット”に置き換えれば、
都会でも似たような状況が生まれることを暗喩しているようでもある。
ともあれ、閉所恐怖症の人には、かなり恐いスリラーだ。
(★★★)

MSNエンタメにも別レビュー掲載中
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by mahaera | 2010-11-13 11:57 | 映画のはなし | Comments(0)
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