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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『キック・アス』 なりきりヒーローが活躍するコメディ

キック・アス

2010年/アメリカ、イギリス

監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ
12月18日より渋谷シネセゾンほかにて公開


アメコミ好きでスーパーヒーローに憧れているさえない高校生デイヴ。
彼はネット通販で購入したコスチュームを着てヒーローになりきり、
町のパトロールをするが特別な能力があるわけではなく、
最初の戦いであっけなくケガを負って入院。
しかし退院後も懲りずに、パトロールに出かけ、
2度目の戦いぶりが、偶然YouTubeにアップされる。
そしてヒーロー“キック・アス”はたちまち人気者に。

一方、マフィアのボスのダミコの組織が、
最近、何者かの攻撃を受けていた。その犯人がどうも覆面ヒーローらしい。
組織を襲っていたのは、かつてダミコに陥れられ、復讐を誓っていた
警官とその娘の覆面ヒーロー“ビッグ・ダディ”と“ヒット・ガール”だった。
しかしダミコは“キック・アス”の仕業と勘違いして、デイヴの命を狙う。

「映画やコミックの世界ではこれだけヒーローがいるのに、
何で誰もやらないのだろう?」

誰しも、子どもの頃にそんなことを考えたことがあるだろう。
僕も、なんで「悪」はドラマの世界だけでなく、現実にはびこっているのに、
正義のヒーロー(仮面ライダーとか)はいないんだろうと。

大人になれば、そんな疑問を持ったことさえ忘れるが、
主人公デイヴは高校生になってもそんなことを考えるボンクラのひとり。
彼女もいないし、当然、童貞(笑
彼はコスチュームを着てヒーローになろうとするが、
特殊能力はないし、第一、スポーツは苦手で度胸もない。
悪漢に立ち向かえば、当然、ボコボコにされる。
しかし、見てみぬふりをするような人間にはなりたくない。

一方、アクションシーンを支えているのは、実力あるヒーローの
ビッグ・ダディとヒット・ガール。
ニコラス・ケイジは実際に相当のアメコミ・オタクで、
かなりのコレクターだという。
そういえば『ゴーストライダー』なんてヒーローものに出ていたし、
一時は、『スーパーマン』のリメイクの主役に熱心にアプローチしていたっけ。
そして目が釘付けになってしまうのが、その娘ヒット・ガール。
小学生の女の子のクセに、殺人マシーン
父親の殺人英才教育を受け、バシバシと悪人を倒していく。
まるで、洗脳された殺し屋で、日本で言えば“あずみ”だ。

一方、デイヴは自分がヒーローとして人気ものになったことにより
実生活でも自信をつけ、恋人もでき、童貞も失う。
と同時に、「何も自分が痛い思いをしなくても」という大人の考えを抱く。
「仮面ライダー」の放映を楽しみにするより、彼女が気になるって、
そりゃあ、小学生の悩みだ(笑)
ヒーロー稼業から足を洗おうと考えるデイヴだったが、
ダミコの悪の手が迫っていた。。。。

日本でも単なるオヤジがコスチューム着てヒーローになるという
『ゼブラーマン』って映画があったが、
「ヒーローは待っていても現れない。自分がヒーローになれ」
というのが、この映画のメッセージかと思う。
たとえ人に笑われようとも。

★★★☆
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by mahaera | 2010-12-10 16:10 | 映画のはなし | Comments(0)
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