もう、トニー・スコット監督に何の期待も無いのだが、
面白いという評判を聞いて、先日、家族がいなくて一人で過ごす夜に。
本作のレイトショーに行った。
人為ミスから、暴走し始める機関車。
その長さは1kmあまりもあり、しかも爆発する燃料を積んでいる。
いわば、爆発物を積んだ高層ビルが、止まらなくなっている状況だ。
あの手この手をつくしても、それがうまくいかない。
そんな時、たまたまそばにいた機関車が、その暴走機関車を追い、
後ろから連結して引っ張って、減速させようとする。
その機関車に乗っているのは2人の男。
リストラを宣告されているベテランの機関手、
入ってまだ四ヶ月という新米。
それぞれ家族に問題を抱える2人が、
最初は反目しあうが、最後には協力して困難に立ち向かう。
使い古されたストーリーだが、これが小気味良い演出で、
実に面白い仕上がりになっている。
とにかくダラダラしたシーンが無い。
導入も、短い時間で、すぐに話を転がし始めるし、
99分という上映時間に、アクションあり、
人間ドラマありと、よく見せ場を詰め込んだ。
この冬に公開された兄リドリー・スコットの『ロビンフッド』の百倍おもしろい。
そろそろ上映終了するので、お早めに。
★★★★