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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『ラスト・ターゲット』 ジョージ・クルーニーが孤独なスナイパーを演じる

ラスト・ターゲット

2010年/アメリカ

監督:アントン・コービン(『コントロール』)
出演:ジョージ・クルーニー、ヴィオランテ・ブラシド、テクラ・ルーテン
配給:角川映画
公開:7月2日より角川シネマ有楽町にて


スウェーデンの森の一軒家に身を寄せる男ジャック。
翌朝、雪原に銃声が響いた。
狙撃手を返り討ちにしたジャックは、連れの女も撃ち殺し
ローマへ向かう。組織の連絡係と接触したジャックは、
田舎町で身を隠し連絡を待てとの指示を受ける。
しかし信用できないジャックは、別の田舎町へ。
そこに落ち着いたジャックは狙撃ライフル製作の仕事を請け負う。
神父、そして優しい娼婦との交流に安らぎを見出すジャック。
しかし彼の身に追っ手が迫っていた。

陽性な“われらがアニキ”的なキャラクターが得意な
ジョージ・クルーニーだが、本作では“孤独なスナイパー”と、
彼にしては異色のキャラクターを演じている。
映画の大半は追っ手から逃れて潜伏しているという設定のため、
登場人物はわずか。派手な撃ち合いもほとんどない。
映画はじっくりとこのスナイパーの心境の変化を描く。

初登場全米No.1ヒットの割には恐ろしく地味な作品で
雰囲気はアクションに頼らずキャラクターを描いていた
70年代の犯罪映画に雰囲気が近い。
いいけれど、物足りなさがあるのが本作の欠点か。
名画座の二本立ての併映なら申し分ない。
もう一本がハリウッドの大味なアクションなら
なおさら本作が引き立ちそうだ。

監督はフォトグラファーとして有名なアントン・コービン
ロックスターのポートレイトやジャケット写真、
U2やニルヴァーナなどのPVを手がけた後、
ジョイ・ディヴィジョンのボーカルのイアン・カーティスの
生涯を描いた『コントロール』(07)で監督デビュー。
本作が長編2作目になる。
U2の「ヨシュア・トゥリー」のあの有名なモノクロの
ジャケット写真は彼の作品だ。


(★★★)
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by mahaera | 2011-06-30 12:01 | 映画のはなし | Comments(0)
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