ブログトップ

旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

石坂浩二ではない金田一耕助映画2本『悪魔が来りて笛を吹く』『悪霊島』

昭和30年代生まれの僕にとっては、金田一耕助といえば
石坂浩二。監督は市川崑。


『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首くくりの家』…
作品的には一番好きなのはATGの『本陣殺人事件』だが、
娯楽映画として楽しめるのが、この市川崑のシリーズだ。

さて、数年前にこれらの映画を一挙に観たのだが、
その時、その頃公開されて観ていなかった2本の金田一映画のことを思い出した。
それが『悪魔が来りて笛を吹く』と『悪霊島』だ(『八つ墓村』は観ました)。
で、その日本が急に観たくなり、TSUTAYAに行ったのだがない。
残念なまま、時間が経ち、忘れかけていたて最近、
ケーブルの日本映画専門チャンネルで、その2本が放映された。
で、録画してみた。

『悪魔が来りて笛を吹く』では金田一を、西田敏行が演じている。
当時、おっさん臭いと思っていたが、今観ると、まあ若い。
で、作品の出来はいまちいなのだが、昭和の香りがする雰囲気は
悪くない。
横溝作品につきものの近親相姦的なドロドロと複雑な親戚関係の説明が
途中で整理がつかなくなった感じで、「あれは何だったのか」
と、筋が終えなくなってしまった。
映画なんだから、どこかバッサリ切って、すっきりとさせればよかったのに。

『悪霊島』の金田一は、鹿賀丈史
「料理の鉄人」の人です。
監督は篠田正浩。で物語のキーとなるのは奥さんの岩下志麻
「鵺がなく夜は気をつけろ」だったかな。
そんなコピーが当時、流行ってたっけ。
そしてこの映画の主題歌がビートルズの「レット・イット・ビー」だった。
「だった」と書いたのは、その後、使用許可が下りず、
現在のバージョンは他の歌手のカバーに差し替えられているから。
放映版はもちろん差し替えで、ビートルズのオリジナルが入った
もとのが聞いてみたかったな。
こちらは、けっこう怪奇的なドロドロ感が割と出ているが、
やっぱり大成功とはいえないかも。
それぞれのキャラクターに深みがなくて、
これも少し、登場人物を整理した方が良かったと思う。
誰が誰だか、よくわからなくなってきて、
結局、その人がどんなキャラなのかが不鮮明な感じ。
音楽のつけかたも、かなりオーバーかな。
一番笑ったのが、野良犬が人の手をくわえて走っているシーンで、
調教された犬の表情が非常に真剣で、
犬、がんばれ、と言いたくなった。
幸せ家族のおとうさんにも、人の手首くわえて走って欲しいな(笑)
[PR]
by mahaera | 2011-07-15 00:50 | 映画のはなし | Comments(0)
<< 新作映画レビュー『いのちの子ど... 最新映画レビュー『イグジット・... >>