リミットレス
2011年/アメリカ
監督:ニール・バーガー
出演:ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロ、アビー・コーニッシュ
配給:プレシディオ
公開:10月1日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて
脳をリミットレス(限界なし)に活用する薬を手に入れたら。
という発想から生まれた、まあ昔ならSFといってもいい作品。
これも気がついたら、公開が始まっていますね。
主人公のエディは作家だが、スランプのどん底。
原稿が一行も書けずに、酒に溺れて、恋人にも別れを告げられる。
そんなエディだったが、元妻の弟ヴァーノンと偶然街で会い、
新薬もらう。それは脳を100%活性化する薬だった。
それを飲んだエディは、たった一晩で傑作を書き上げる。
翌朝、目覚めると元の自分に戻っていエディは、
薬欲しさにヴァーノンを訪ねるが、ヴァーノンは殺され、
偶然、彼が隠していた新薬をエディは手に入れる。
エディの生活は一変るが…。
あったらいい、
頭が良くなる薬。
そんな薬を手に入れたらどうなるか、というワンアイデアを、
映画に膨らましたのが本作だ
で、主人公はそれを利用して何を手に入れるかというと、
すばり
金とセックス。
美女たちとベッドインし、手間のかかる小説ではなく株に手を出し、
と、
単純といえば単純だ。
しかし手な行動の結果は、当然周囲の注目を浴びることに。
いくら頭が良くなっても、そのあたりの慎重さはないのが不思議。
また、薬の出所や目的といったほうに話は行かず、
誰が何のために作って、それが流出したかとは、
説明がないし主人公はそれも探らない。
飲めば薬はどんどんなくなっていくのだが、
その成分を探るとか、作るとかにも行かない。
ただ、主人公が、利益を得ていき、そのリスクも得るというだけで、
脚本上に、説得力がない。
まあ、僕は
ドラックが人にもたらす結果を、
娯楽映画として見せるためのフィクションとして見たのだが、
それにしても、何とかして欲しかったなあ。
そんなに頭いいなら、そうしないだろと、突っ込みどころ満載
途中までは、面白いのにね。
(★★☆)