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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『僕たちのバイシクル・ロード~7大陸900日~』 タイトル通りのドキュメンタリー

僕たちのバイシクル・ロード~7大陸900日~
Free Wheels East
2010年/イギリス

927間で7大陸を自転車で走破した2人の青年
その姿を自ら撮ったドキュメンタリー

監督:ジェイミー・マッケンジー、ベン・ウィルソン
出演:ジェイミー・マッケンジー、ベン・ウィルソン、ジャック・ウィルソン
ナレーション:ピーター・コヨーテ
配給:エデン、シナジー・リレーションズ
公開:東京都写真美術館ホール、銀座シネパトスにて上映中
上映時間:94分
公式HP:www.bycycleroad.jp


大学を卒業したいとこ同士のジェイミーとベンは、
社会に出る前に何かチャレンジしてみようと、
7大陸を自転車で走破することを思いつく。
2005年4月、イギリスからフェリーでフランスに渡り、
そこから自転車でヨーロッパを横断。
モスクワからはシベリア鉄道で北京へ行き、
そこから再び自転車に乗り西安へ。
それまで冒険や自転車旅行の経験がほとんどない2人にとって、
準備不足から来るトラブルが連発する。
中国四川省の辛い旅を経て、タイでくつろぐ2人。
マレー半島を南下し、シンガポールから船でメルボルンへ。
しかしそこで資金不足になるが、2人は今までの旅の過程を
つづった小冊子を作り、街頭で販売する。
そして南極へと船をヒッチハイクする。

7大陸を自転車で回った若者たちがお互いに撮った映像を編集し
ナレーションをつけたというごくシンプルな映像が、
他人が見て映画として楽しめるか。
このドキュメンタリーを見る前は、そんなことを思ったりもしたが、
肩の力を抜いた2人の冒険談は素直に楽しめた。
別に秘境へ行くわけでもないし、
2人とも旅には経験不足。自転車も詳しくない。
ただ、暑苦しいイデオロギーや決意がなく、
ただ「すべてが初めてで新鮮に感じる」“フレッシュさ”が映像に
みなぎっており、それが魅力になっている。
2年以上の出来事を90分に収めるので、
省略するところはあっさり省略している。
きっと、映像に収めることはなかった、ハプニングがたくさんあるだろう。
そのあたりも知りたいが、その土地土地に固執はしない(という編集方針)。
大人には「無駄な時間を過ごしている」ようにしか見えないかもしれないが、
一緒に観た12歳の息子はかなり楽しんでいた。
その「ムダ」さが、若さには新鮮であり必要なのだろう。

(★★★)

旅行人のウエブサイト「旅シネ」に寄稿したものを転載しました。
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by mahaera | 2011-11-13 20:36 | 映画のはなし | Comments(0)
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