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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『孔子の教え』 チョウ・ユンファが孔子を演ずる大作だが演出が凡庸

孔子の教え
Confucius
2009年/中国

監督:フー・メイ(『愛にかける橋』)
出演:チョウ・ユンファ(『グリーン・ディスティニー』『シャンハイ』)、
ジョウ・シュン(『ハリウッド★ホンコン』『ウインターソング』)、チェン・ジエンビン
配給:ツイン
公開:11月12日よりシネスイッチ銀座にて公開中
上映時間:125分
公式HP:www.koushinooshie.jp



戦国時代、魯の君主・定公より抜擢された孔子は、
君主を中心とした礼節にもとづく社会を目指していた。
斉のワナを逆手に取り、奪われた国土の一部を
変換させることに成功した孔子。
しかし反対派の巻き返しにより失脚し、
家族を残して弟子たちと共に諸国行脚の旅へ出る。

最近はハリウッドでの活躍も目覚しい
中国映画界最大のスター、チョウ・ユンファ。
彼が孔子を演じるとは最初は意外に感じたが、
孔子にはカリスマ性が必要で、
大物感あるユンファの起用は正解だったと思う。
日本でもなじみ深い「論語」は、弟子たちが編纂した言行録だが、
孔子がどのような人物で生涯を送ったかはあまり知られていない。
僕もこの映画を見るまでは、実生活では成功を得ることができずに、
挫折の期間が長かったということを知らなかった。
多くの門弟を抱えてはいたが、
現実には本作で語られるように彼の理想は道半ばにして挫折し、
理解はされても実行されることがなく、
失意の日々を多く味わっていたことがわかる。

そういう意味で勉強にはなるが、映画的には意外性というか、
切れがなく、平凡な出来になっている
かなり前だが、フー・メイ監督にインタビューしたことがある。
けっこう真面目な方で、大作というより小品が向いている作風。
そのあたりが裏目に出たのか、大河ドラマを見ているような感じになった。
ただし、ユンファはそれでも輝いていると思う。
(★★☆)

旅行人のWEB旅シネに寄稿したものを転載しました。
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by mahaera | 2011-11-29 23:06 | 映画のはなし | Comments(0)
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