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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

2012年元日、日本の未来は良くも悪くもならないと思う

Eテレの「日本のジレンマ」見ながら(聞きながら)、
元日から仕事。しかし時々、テレビのほうに注意が行き、
手が止まる。

税金がさかれている割合が、老人と子供だと11対1とか、
うちの子供の成人するころは、年金の積み立て金のうち、
三千万円が帰ってこない(今の老人に使われているせいで)
とか、暗澹たる思いにとらわれる。

今の子供たちの未来を救うためには、
現在の80歳以上の老人に死んでいただくしかない
(まあ年金と社会保障止めるってことですが)、
という酷な話。
それが嫌なら、今の日本人全員でひとり300~400万円の
負担(マイナス)ですむという話。
僕は50なのでちょうど自分の父親と息子の間で、
500万円ぐらいの掛け捨てで、免除って感じなのだろうなあ。

しかし年金制度というより、何をやっても無駄という
無力感こそが問題なんじゃないかなあという気がしてきた。
未来はないよ、いくらがんばっても景気はよくならないよ、
政治家は無能だよ、東電や原子力は生き残るよ、
自民党から民主党に変わっても何も変わらないよ、
この先、どんどん世の中は悪くなるから、
子供は作らないほうがいいよ
そんな気分、閉塞感がしみこんでいること、
それが実は思い込みなんじゃないかという気もしてきた。

うちの子供は小学生時代からあきらめているし、
その友達もそうで、高望みしてもそうならない、
そんなことが小さな子供から当たり前になっている。

若い人と旅先で話しても、景気の悪いことを受けとめ、
あきらめている。
で、僕も、出版に対してこれからよくなることはないと
あきらめている。

しかし、あきらめって、世の中の問題じゃなくて、
単に心の問題かもしれない。
たとえば、僕が子供のころの70年代は、
公害とかノストラダムスの大予言とか、デストピア映画とかで
世界は滅亡するんだと漠然と思っていた。
でも、世界は滅亡しなかったし、悪くも良くもならなかった。

たぶん、これからも劇的に変化はせず、
絶望的に良くも悪くならないのだろう。
というわけで、あきらめなくてもいい。
僕たちにあきらめて欲しいのは、お役人と政治家、
お金持ちとか、現状維持の人たちだけ。

ということをテレビを見ながら感じつつ、元日が過ぎていく。

いい初夢を。
by mahaera | 2012-01-02 02:27 | 日常のはなし | Comments(0)
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