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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『ドラゴン・タトゥーの女』  40年前の少女の失踪事件を追う男と謎の女

ドラゴン・タトゥーの女

2012年/アメリカ

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:公開中

雑誌「ミレニアム」のミカエルは実業家の不正を暴くが、
逆に名誉毀損で有罪判決を受ける。
失意のミカエルに、かつての経済界の大物一族の長
ヘンリックがある依頼をする。40年前に起きた、
ヘンリックがもっとも愛情をかけていた16歳の娘ハリエットの失踪事件
の謎を解くことだ。やがて彼の助手として情報収集能力に長けた
天才的ハッカーの“ドラゴン・タトゥーの女”、リスベットが加わる。
そして2人は、一族の忌まわしい過去を知ることになる。

世界的なベストセラーを記録したスウェーデン発のミステリー
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」は、
まずスウェーデンで映画化され大ヒット。
僕は未読、未見だが、面白いらしい。
それがハリウッドリメイクされたのだが、
監督に起用されたのは『セブン』『ソーシャル・ネットワーク』の
デヴィッド・フィンチャー。
当然ながら、彼の得意とするサイコサスペンスを期待する。

40年前に起きた少女失踪事件を追うのは警察でも探偵でもなく、
オピニオン誌の発行者。そしてその彼とコンビを組むのが、
タイトルロールの女性ハッカーだ。

少年のようにやせた体にピアスとタトゥーをし、後見人が必要な社会不適合者。
子どもの頃に性的虐待を受けたことが、彼女を人とうまく関係をきずけない
キャラクターにしたようだ。
しかしハッカーや調査員としては優れた能力を持っているという設定。

この二人が直接顔を合わして捜査に取り組みだすのは
映画の中盤で、それまでは1時間以上、別々の話が進んでいく。
昔の少女失踪事件を探るうち、未解決の猟奇殺人事件に結びついていくあたりは、
D・フィンチャーの得意とするところだが、なんかうまく転がっていかない。
後半に向かって一気にテンションが上がるというわけでもないのは、
フィンチャーの『ゾディアック』にも通じる感じで、
上映時間が長い割には、起伏に乏しい。
事件が解決してからもけっこう長いし。まあ、これが続編へつながるのだろうけど、
映画的には、事件が解決して終わりってほうがよかったのでは。

ちなみに
あああー、あーっ
とカレンOの歌う「移民の歌」で始まるタイトルバックは、
リスベットの悪夢をあらわしているそうだ。

(★★★)
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by mahaera | 2012-02-10 21:33 | 映画のはなし | Comments(0)
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