ブログトップ

旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

最新映画レビュー『英雄の証明』  シェイクスピア劇をR・ファインズが製作・監督・主演を兼ねて映画化

英雄の証明

2011年/イギリス

監督:レイフ・ファインズ
出演:レイフ・ファインズ、ジェラルド・バトラー、ブライアン・コックス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ
配給:プレシディオ
公開:2月25日より丸の内ルーブルにて公開中

いつかアップしようとしていてすっかり忘れてしまった。
この映画、もう公開中なんですね。
というより、もうロードショー終わりなのかなあ。

『イングリッシュ・ペイシェント』『ナイロビの蜂』などで知られる
イギリスの俳優レイフ・ファインズ
「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートといっても
素顔はわからないか。
彼は英国俳優の多くがそうであるように、シェイクスピア劇が出発点。
そして、初製作・監督・主演を務めたのが、
シェイクスピア晩年の悲劇作品「コリオレイナス」の映画化である。

ローマの将軍コリオレイナスは、穀物を求める民衆の暴動を力で制圧する。
そこへヴォルサイ人が攻めてきたとの報が入る。
ヴォルサイ人の将軍オーフィディアスはローマと幾度となく戦いをしていたが、
そのたびにコリオレイナスに破れ、今回もまた決着がつかなかった。
ローマに帰ったコリオレイナスは、その戦功から執政官に推薦されるが、
傲慢さから出た失言で反逆罪に問われ、国外追放にされる。
ローマへの復讐を誓うコリオレイナスが向かった先は、
オーフィディアスのもとだった。
彼の軍を借りたコリオレイナスはローマ軍を打ち破り、
ローマの門前まで迫るが。。。

原作はローマ時代が舞台だが、本作はそれを現代に置き換え、
古典だが現代にも通じる民主主義の危うさ、
力あるものの人気も一時的で人心はうつろいやすいことを描いている。
近年まで内戦をしていたセルビアで本作は撮影された。
中欧の混沌とした感じが、このローマという国をリアルに表現している。
耳が痛くなるような銃撃戦が行われる市街戦のシーンもリアル。

とはいえ、台本は変えられないシェイクスピア劇なので、
いまのテンポからするとずいぶんとまだるっこしいところも。
演出も手堅いのだが、なんかこう華やかさがなく、
それが作品の魅力減になっているのが残念。
全体の印象は、いまひとつになってしまった。

(★★★)
[PR]
by mahaera | 2012-03-10 02:05 | 映画のはなし | Comments(0)
<< プリーでのホーリー、ブバーネシ... プリーでホーリーをすごす >>