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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『バトルシップ』  ハワイ沖に現れたエイリアンと艦隊の戦い。期待通りのバカ映画

バトルシップ

2012年/アメリカ

監督:ピーター・バーグ
出演:テイラー・キッチュ、浅野忠信、リアーナ、リーアム・ニーソン
配給:東宝東和
公開:全国で公開中


最近、これほど、観る前から「バカ映画」と期待して観たことはない。
バカ映画とは、作るほうはちゃんとした大作を作っているはずなのだが、
それが見当違いのほうにいったり、ツメがあまかったりして
失笑を買うような映画だ。
で、それはわかっているが、映画としては面白いところもあり、
『パイレーツ~』シリーズや『メイ・イン・ブラック』のような
「ダメ映画」とは異なる。

ハワイのオアフ島沖で、アメリカ海軍主導による
合同演習が行われていた。
優秀な海軍士官である兄と一緒に参加している
新米将校アレックスは、恋人の父で艦隊の総司令官である
シェーン提督に結婚の許しを得ようとしていた。
しかしそのチャンスも、日本の士官ナガタとのトラブルで失ってしまう。
やがて宇宙から謎の飛行物体が沖合に落下する。
現場に着いたアレックスの目の前に、海上にそびえる巨大な物体があった。

主人公を演じるのが、同時期日本公開の『ジョン・カーター』でも主演の
大型新人テイラー・キッチュなのだが、
キッチュという名前のせいか、これからまったく大成する見込みのない
魅力に欠ける男で、まったく物語りに引き込まれない。
これが、優秀な兄や上官からは、
「おまえは本当は優秀な奴だが、実力を発揮する気がない」
といわれ続けているのだが、映画を見ている限り、
まったく優秀さが感じられないのが痛いところ。
単なるチャラチャラした自分勝手な奴にしか見えない。

そのライバルで、日本から浅野忠信が大きな役で出ているのだが、
彼も正直言って薄っぺらな役で、『マイティ・ソー』よりも出番は多いが、
適役とは思えない。
しかし、この浅野がジェリー・ルイスの映画が好きだって言うシーンがあるが、
アメリカ人は、新しいアメリカ映画は日本で公開されていないと
思っているのか。なんとも珍妙なシーンだった。
浅野も若手ということになっているなら、せめてアメリカのコメディ俳優だったら
ウィル・スミスぐらいの名前を挙げるぐらいにしておけば。

『インデペンデンス・デイ』を思わせるツッコミどころ満載
(エイリアンを素手で殴るシーンあり)のエイリアン侵略大作で、
久しぶりにひとりで画面に突っ込みを(心の中で)入れて、観ていた。
エイリアンもマスクを取っても普通に生きているしね。

さてさて“バトルシップ”というアナログなゲームをご存知だろうか。
相手からは見えない自分のマス目に手持ちの戦艦を数隻置き、
お互いのマス目の番号を言って相手の番号の上にピンを置いていく。
ピンが戦艦(ピン3~4つ分)の上なら命中で、
戦艦のすべての上にピンが立てば撃沈だ。
子供のころは、このボードゲームはポピュラーで
僕も友人宅で遊んだ覚えがある。
本作のエイリアンの爆弾がまさにそれで、
進んだ星の武器なら一発で地球の船を沈められそうだが、
何発も当たらないと撃沈できない。
それはこのゲームを踏襲しているからだ。
また、相手の位置を電波で探ってミサイルを撃ち込むシーンも、
マス目上の敵の位置を予想するゲームの展開なのだ。

まあ、お金を出して観る必要はまったくないが、
テレビでやっていたら、なんとなく見てしまう。
そんな程度の映画だ。

(★)
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by mahaera | 2012-04-29 17:09 | 映画のはなし | Comments(0)
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