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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ミッシングID』  『トワイライト』のT・ロートナー主演の巻き込まれ型サスペンス

ミッシングID

2011年/アメリカ

監督:ジョン・シングルトン
出演:テイラー・ロートナー、リリー・コリンズ、アルフレッド・モリナ、シガーニー・ウィーヴァー、マリア・ベロ
配給:ギャガ
公開:6月1日より

『トワイライト』シリーズのメインキャストのひとり
“狼族の青年ジェイコブ”で、人気を得たテイラー・ロートナー
その彼が主演する注目のアクション・サスペンスが本作だ。
といっても、『トワイライト』シリーズがアメリカほど
ヒットしていない日本では、あまりありがたみがないかもしれない。

主人公高校生ネイサンは、仲のいい両親と暮らしていたが、
時おり悪夢にうなされ、それがなんともいえない違和感を生んでいた。
そしてある日、児童誘拐事件のサイトで、自分が子供の頃と
瓜二つの少年を見つけてしまう。
自分の過去を探り始めるネイサンだったが、
それは身近な人の死という悲劇につながる。
幼馴染のカレンと逃亡するネイサンを追うのは、CIAと
犯罪組織を率いるコズロフという男だった。
やがてネイサンは、自分の本当の過去を知ることになる。

ふつうの高校生として生活していた主人公。
その彼が自分の隠された過去を調べ始めたことから、
敵に感づかれて命を狙われる。、
主人公が“マット・デイモン”タイプのルックスで、
(劇中にもセリフあり)
謎の組織の追跡をかわしながら自分の素性を探る
というストーリーからも、『ボーン・アイデンティティー』を意識した作品だ。

とはいえ、主人公は高校生で、人気の青春スターが演じているため、
どうもスリリングにはほど遠い。
脇が甘すぎるサスペンスで、どうみても中・高校生向けのリアリティだ。
ご都合主義はいいのだが、それでもねえ。
それに僕にはこの青春スターがちっとも魅力的ではなく、
それよりも脇役のベテラン俳優たちのほうに目が行ってしまった。
ヒロインはちなみにフィル・コリンズの娘だという。

本作のヒット次第でシリーズ化もありという余地を残したエンディングだが、
本国では酷評されたようなので、次回作はないだろなあ

(★☆)
by mahaera | 2012-05-30 01:06 | 映画のはなし | Comments(0)
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