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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ラ・ワン』 シャー・ルク・カーン主演のヒーローアクション

ラ・ワン
Ra One
2011年/インド

監督:アヌ・バウ・シンハー
出演:シャー・ルク・カーン(『ディル・セ 心から』『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』)、カリーナー・カプール
配給:パルコ
公開:8月4日より東京都写真美術館ホール
上映時間:156分
公式HP:www.uplink.co.jp/raone


英国にあるゲーム開発会社で、デジタル世界で
作られたデータを物質化する技術が開発される。
一方、その会社で働くシェカルは息子プラティクの要望で、
ヒーローよりも強い敵“ラ・ワン”が登場するゲームを完成させる。
ゲーム完成披露の日、プラティクは早速ゲームをブレーし、
ラ・ワンに勝利する。しかしゲームは途中だったため、
意思を持ったラ・ワンは暴走。
実体化して現実世界に現れたラ・ワンは、
シェカルを殺害してプラティクを襲う。
それを救ったのは、ゲームのヒーローキャラの“Gワン”だった。
シェカルに似せて作られたGワンはラ・ワンを一度は倒すが、
やがてラ・ワンは復活し、ムンバイへ戻ったプラティクらを追う。

5月に公開した『ロボット』が“そこそこ”ヒットしたため、
めでたくこの『ラ・ワン』も公開の運びとなった。ありがたや。
さて、昨年インドで大ヒットしたこの映画、
Youtubeなどでアクションシーンは観ていたが、
こうして全編が公開されるのはうれいしい。
インドで知らぬものはいない国民的大スターのシャー・ルク・カーンだが、
考えてみれば、映画祭ではなく一般劇場で
彼の作品が公開されるのはずいぶん久しぶりかもしれない。

話はシンプルだ。
アメコミヒーローものをインドでやってしまった感じで、
とくにインド映画を意識しないでも楽しめる。
『ロボット』に比べるとベタな表現やギャグが抑えられているのは、
最近は北インド映画が洗練されてきているのか、
それとも海外マーケットを意識したためかはわからないが、
それはちょっとさびしい感じがした。
見ていて「えーっ、こんな展開になるの?」といった驚きが、イ
ンド映画に欲しいのは僕だけか。

ゲームがベースの話なので、正直言ってゲームの
バトルに興味のない僕にとっては、アクションシーンはいまひとつ
やるなら『ロボット』のようにハチャメチャな、
突っ込みどころ満載のものにして欲しかった。
当たり前すぎるのだ。

面白いのは、やはりときどき出てくるインド的な部分か。
後半、ムンバイが舞台になるが、
あまり庶民的なところは映らないので、
一番楽しめたのはムンバイの郊外列車の暴走シーンだった。
これは一般庶民の姿が映るので、もろインド。
暴走する列車が突っ込むのは、
『スラムドッグ$ミリオネラ』の舞台にもなった
ムンバイの旧ヴィクトリア駅。世界遺産だがCGとはいえ、
それをぶち壊してしまうのは見ごたえあり。

また、ラジニカーントが『ロボット』のチッティ役で
ゲスト出演するのもご愛嬌だ
。ストーリーとは関係ないが、
それだけこのキャラがインド人に愛されているのだろう。
そのうち2大キャラの共演、というのもありうるかもしれない。
(★★★)
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by mahaera | 2012-06-29 19:33 | 映画のはなし | Comments(0)
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