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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『遊星からの物体X ファーストコンタクト』 3日前、ノルウェー隊に何か起きたのか

遊星からの物体X ファーストコンタクト

2011年/イギリス、フランス

監督:マティス・ヴァン・ヘイニンゲンJr.
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エドガートン
配給:ポニー・キャニオン
公開:8月4日より


1982年製作のジョン・カーペンター監督による
『遊星からの物体X』は、当時多くの人々に衝撃を与えた。
レンタルビデオ全盛時代、僕はこれを借りてよく友人と観たものだ。
内容もさることながら、やはり注目したのはロブ・ボッディンによる
クリーチャーのデザインやその動き。
犬の顔が三つに避けたり、落ちた頭からカニのような足がはえて歩き出したり、
その特撮はCG以前の時代にあっては画期的なすばらしさ
たぶんその後のエイリアン造形に多大な影響を与えた。
きっとマンガ「寄生獣」なんかもね、

さて、本作はタイトルに「ファーストコンタクト」とあるように
リメイクではなく、『遊星からの物体X』の物語が始まる前、
ノルウェー隊で何が起きたかを描いた前日談(プリクエル)だ。

1982年、コロンビア大学の考古学生物学者のケイトは、
急遽、南極のノルウェー観測隊の基地へ調査に飛ぶ。
極秘裏に発見された、氷塊に閉じ込められた謎の生命体を調べるためだ。
しかし “それ”は、10万年の時を超えて生き返り、
隊員たちを次々に襲って同化していく…。

前作を観た人なら、本作の結末はわかるだろう。
しかし知っているから楽しめるような仕掛けもあり、
良くも悪くも前作ファンの期待を裏切らない。
悪いところは、あまりにも意識しすぎたため、
新たな驚きはないということ。
いいところは、変にCGを多用せず、がんばってアニマトロクス(ロボット)
で、勝負しているところだろう。
触手がピラピラなんてCGのほうが複雑な動きができるが、
きっとカーペンター版に敬意を表しているんだろうなあ。
そしてオリジナルのオープニングにつながるエンディングは、
僕はけっこう感慨深いものを感じた。
スターウォーズのEP3を観て、EP4が無性に観たくなるような感じだ。
B級SFとしてはよくできているんじゃないかなあ。

なんか昔観た『SF/ボディスナッチゃー』とか
『クローン』『スクリーマーズ』といった終末観たっぷりの
ネガティヴSFが好きな人におすすめで、ちょっと点が甘くなってしまう。

★★★(この三ツ星はこの映画にふさわしいと思う)
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by mahaera | 2012-07-26 03:04 | 映画のはなし | Comments(0)
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