「ほっ」と。キャンペーン
ブログトップ

旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

最新映画レビュー『ヴァージニア』 コッポラの新作は夢か現か幻かといった趣

ヴァージニア

2011年/アメリカ

監督:フランシスコ・F・コッポラ
出演:ヴァル・キルマー、エル・ファニング、ブルース・ダーン
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
公開:8月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町にて


エル・ファニングが好きだ。

姉のダコタはみなさん知っていると思うが、このあまり似ていない妹は
最近実にいい仕事をしている。

ダコタがお人形さんみたいな顔なのに対し、
妹のエルは、田舎の少女をやらせたら右に出るものはない。

『SUPER 8』の少女、あの映画の一番の救いだよね。
『幸せへのキセキ』の田舎の少女も実にいい。
だから、このコッポラの新作も、
僕はエル・ファニング見たさに行ったのだ。

主人公はオカルト作家のボルティモア。
彼はサイン会で訪れた小さな町で、数日前に
大きな杭を打ち込まれた少女の死体が発見されたことを知る。
ボルティモアはミステリー好きの保安官から、
この事件を元にした小説を共著しないかと持ちかけられる。
気乗りがしないボルティモアだったが、その夜、夢の中に
Vと名乗る少女と作家のエドガー・アラン・ポーが現れ、
かつてこの町で子供たちが犠牲になった事件へと彼を導く。
現在と過去の事件を解いていくうち、
彼は自分の過去と向き合うようになる…。

この町にはすべての時間が合っていない
7つの盤面を持つ時計台がある。時間は絶対のように思えるが、
人はそれぞれ、まったく違った時間の流れ方を感じているのだ。
全編“これは夢かうつつか幻か”という、どこまでが本当か
夢(作家の小説)かわからないような作品だ。
創作と人生に行き詰まり、未来や過去から目を背け、
現実からも逃げる酒浸りの男だ。
そんな男が創作のインスピレーションを得ていく。
彼を夢(想像)の世界へ導くのは、作家のポーと少女V
Vは創造の源となるミューズであり、作家が失くしたものの象徴だ。
この少女を演じるのがエル・ファニングなのだ。

まあ小品だが、上り調子の彼女を見て、コッポラの話術に浸るのも
悪くはないだろう。
(★★★)
[PR]
by mahaera | 2012-08-08 00:25 | 映画のはなし | Comments(0)
<< ビートルズのレコーディングエン... とうとう「LOST」見終わった... >>