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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『リンカーン/秘密の書』リンカーンにはヴァンパイア・ハンターという顔があった

リンカーン/秘密の書
2012年/アメリカ

監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、アンソニー・マッキー
配給:20世紀FOX映画
公開:11月1日よりTOHOシネマズ日劇他、全国公開


誰でも知っている、アメリカで一番有名な大統領、
第16代合衆国大統領エイブラハム・リンカーン。
史上最高のアメリカ大統領として、
その名を挙げる人は多いだろう。
奴隷解放宣言を行い、南北戦争を勝利に導いた指導者。
しかしこの映画は、その彼には“ヴァンパイア・ハンター”
という別の顔があったという、いわば“トンデモ”的な話だ。

幼い頃、母親をヴァンパイアに殺されたリンカーンは、
成人してから復讐の機会を狙う。しかし相手はヴァンパイアで、
ふつうの銃で撃っても死なない。
そんな彼の目の前に謎の男ヘンリーが現れ、戦い方を伝授する。
修行を積んだ青年リンカーンは、ヘンリーの指示のもとに
ヴァンパイア・ハンターとしての腕を上げて行く。
しかしヴァンパイアたちの力の源が奴隷制度であると知り、
リンカーンはハンターではなく、政治家としての道を歩み始める。

実際のリンカーンも幼い頃、母親を亡くしている。
そして背が高く、プロレスで賞金稼ぎをしていたこともある
というので、リンカーンは意外と腕っ節が強かったのだろう。
本作は彼がなぜ奴隷解放にこだわったかには、
驚くべき理由があったというところがスタート。
もちろん作り話とは知りつつも、ティム・バートン製作、
『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督による
このアクションは、それはそれとしてそれなりに楽しめる。

が、最大の欠点は、リンカーンを演じている俳優に魅力がないこと。
もしくはキャラクターの描き方が不足だった。
あと悪役であるヴァンパイア軍団との戦いも、
首領クラス以外がショッカーの戦闘員のごとく弱すぎて、
やられ役が必要だとしてもそれじゃアクションが盛り上がらない。
どうせCGだしね、と、生身じゃないアクションは、
やはりハラハラしないのだ。
光っているのは、ヴァンパイアと対抗する術を教える
“師匠”役のドミニク・クーパー
この人、『デビルズ・ダブル』で狂気のフセインの息子を二役で
演じたほか、『キャプテン・アメリカ』のアイアンマンの父親役も
けっこう印象的だった。
『遊星からの物体Xファーストコンタクト』や
『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』とひたすら
ジャンル映画に出ているメアリー・エリザベス・ウィンステッド
もここだと存在感なし。最後に、ちょこっと戦うだけだし。

というわけで、箱は立派だが、食べると大味の安いレトルト食品
といった感じの映画だった。もっと中身を工夫した方がいい。
(★☆)
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by mahaera | 2012-10-29 20:37 | 映画のはなし | Comments(0)
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