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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『宇宙人王(ワン)さんとの遭遇』ローマに現れた中国語を話す宇宙人

宇宙人王(ワン)さんとの遭遇
2011年/イタリア

監督/アントニオ・マネッティ
出演/エンニオ・ファンタスティキーニ、フランチェスカ・クティカ
公式HP/ameblo.jp/wang-san/
劇場情報/渋谷シアターNほかにて公開中

ローマに住む中国語通訳のガイアの家に一本の電話が。
秘密厳守で高級の謎に満ちた依頼。
秘密警察らしき男キュルティに目隠しをされて着いた先は、地下の一室。
暗がりの中で、顔の見えない男は中国語で礼儀正しく話す。
キュルティは尋問を始め、不審に思いながらもそれを通訳するガイア。
「何で中国語なんだ!」
「地球で一番使われている言語だし、たくさんの人と
話せるといいと思って」
その言葉に不審を抱いたガイアが、表情が見えないと
通訳ができないとキュルティにかけあい、電気をつけてもらうと
そこにいたのはイカにそっくりな銀色の宇宙人だった!

予告編
http://www.youtube.com/watch?v=a2_Iy1Fd6V4

別な映画の試写で訪れた渋谷。
試写が終わり、外に出たら、二階の映画館の看板が
目に入った。「本日映画の日1000円」
で、やっていた映画がこの映画だった。
Facebookに書き込んでいた知り合いがいたので、
なんとなくは気になってはいたのだが、
1000円なら見ようかと思い、時間もちょうど良かったので、
ふらっと中に入る。平日の昼だが、映画の日だから、
まあ25人ぐらいは観客がいたと思う。
どんな人がこの映画を見に来るのだろうと、後ろを振り返ると
オタクっぽい人もいるが、若いカップル、おっさん、
女子二人組、中国映画と勘違いして来たような中国人など
バラバラ。

地球侵略をしに来たのではないかと疑い、
拷問するという設定は、日本の昔の短編マンガにもあったような
気がするが、宇宙人が礼儀正しく、
しかも中国語をしゃべる
というのがこの映画の一番の面白さだろう。
映画は低予算らしく、登場人物も場面も限定されている。
なのでアイデアは面白いが、1アイデアでこの時間(90分)を
もたすのは難しく、密室(ほとんどが尋問室の中)だけで
話を進めるなら、もうひと工夫かワンアイデアが欲しかったなあ。

ただ、この映画の背景には、中国人の世界進出という状況に
西欧ではなんとなく薄気味悪さを感じている偏見がある。
礼儀正しいが中国語を話すのがおかしいのは、
中国人が礼儀正しくないという前提があるから笑えるので、
またこの宇宙人がいくら平和目的で来たと訴えても、
政府の人間は侵略を疑い、拷問にかける。
主人公の通訳の女性は、ワンさんに同情し、
アムネスティに訴えようとするのだが。

結末は何となく想像した通り。
まあ、でもこれ以上は発展させられなかったかなあ。
B級感ありありのイタリアSFコメディ。
(★★☆)
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by mahaera | 2012-11-02 01:18 | 映画のはなし | Comments(0)
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