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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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新作映画レビュー『ルーパー』ゴードン=レヴィットの似せメイクが最後まで気になる(笑)

ルーパー
LOOPER


2012年/アメリカ

監督:ライアン・ジョンソン
出演:ブルース・ウィリス、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、エミリー・ブラント
配給:ギャガ
公開:2013年1月12日より全国にて


『インセプション』で僕の気になる俳優に
なったジョゼフ・ゴードン=レヴィット
話題作だった『(500)日のサマー』を見ていないので、
これが最初の出会い。次に『メタルヘッド』『50/50』と
毎回異なる役柄で、「エドワード・ノートンのような俳優か」
と注目。売れてくるとまあお約束で、アクション作品に出るのだが、
(『ダークナイト/ライジング』は未見)
この『ルーパー』はちょっとひねった内容のタイムトラベルもので、
大いに期待するところとなった。

タイトラベルが可能となった未来、
犯罪組織は法によって禁じられたタイムマシンで
消したい人間を30年前の2044年に送り込み、
“ルーパー”と呼ばれる処刑人のもとに送っていた。
ある日、そのルーパーのひとりであるジョーのもとに、
30年後のジョー自身が送られてくる。一瞬の隙を突き、
オールド・ジョーはヤング・ジョーを気絶させ、町に消えた。
失敗はヤング・ジョーの死も意味する。
ヤング・ジョー、そして組織はオールド・ジョーを追うが、
オールド・ジョーにはある目的があった。

未来の姿が、実際は似ても似つかぬブルース・ウィリス
ということでどうなることかと思ったが、
役作りでウィリスを彷彿させる人物に変身しているのはともかく、
特殊メイクが場面場面でバラつきがあるのが気になった。
なんか、あまり似てないし。
強調した眉毛はゴルゴ13のようで(笑)

話の着想は面白いと思うが、未来の話なので、
もっとその世界のリアリティ、世界観を作って欲しかった。
このあたり重要で、昨年公開の『TIME/タイム』なんかも、
最初のアイデアは面白いのだが、ストーリーに関係ない世界観を
つめてないので、細かい所で?が続出してしまった。
そのあたりが残念だ。
愛する者の命を救うため、未来を変えようと
過去に戻って来たオールド・ジョー役のブルース・ウィリスは、
最近ニコラス・ケイジ同様に借金を抱えているのか、
作品を選ばない出演ぶり
ただ、彼の場合は、もはや演技の必要なく、
いままで何十回もタフガイ役をやっているだけ。
これは彼を配役した段階で、彼のキャラを説明する必要がないのだから、
制作側に取ってはかなりおいしいと思う。
観客はくどくどとウィリスの役柄の説明なんかいらない。
一方、本来の主人公であるヤング・ジョーは、
きちんとそのキャラを説明しないと、観客にはどんな奴なんだか
伝わらない。映画ではその点、いろいろと彼の背景を
説明しているのだが、多弁な割には伝わっていないのはなぜだろう。
きっと脚本にたより過ぎて、視覚的なイメージが欠落しているのだろう。

さて、これに絡むのが、未来に突然現れ、
犯罪組織を支配した謎の人物“レインメーカー”だ。
その正体はすぐにわかってしまうが、その理由がわかるのは
もはや映画が終わる頃。
ただ、未来では特殊能力を持つ人が増加している、という設定は、
ラストから逆算して作ったもので、
主人公二人を含め、ほとんど物語に絡むことがなく、
これは違うしかけにしたほうが良かったと思う。

見ている間は面白かったのだが、ちょっとラストはジーンときたけど
そのあと急速に記憶から薄れて行く、
残念ながら、僕にとってはそんな映画だった。
(★★★)
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by mahaera | 2013-01-04 12:59 | 映画のはなし | Comments(0)
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