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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『テッド』 オヤジになったもと少年と中年テディベアとの絆を描くR指定コメディ

テッド
Ted
2012年/アメリカ

監督:セス・マクファーレン
出演:マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、セス・マクファーレン
配給:東宝東和
公開:1月18日より全国
公式HP:ted-movie.jp


まちがってもこの映画を子供と観に行ってはいけない。
下ネタ、下品ネタ満載の“立派な”R指定映画だから。
(日本ではR+15)

1985年のクリスマス、ボストンに住む8歳の少年ジョンは
星に願いをかける。クリスマスプレゼントにもらった
クマのぬいぐるみ“テッド”が友だちになってくれるように。
すると奇跡が起き、テッドは意思をもってしゃべるようになった。
それから27年。
すっかり中年となったジョンと、見かけは変わらないが
中身はすっかりオヤジ化しているテッドがいた。
うだつの上がらない生活でもテッドがいれば幸せなジョンだが、
恋人ロリーからテッドと別れるように選択を迫られる。

子供なら美談のぬいぐるみとの友情も、
その27年後が舞台のこの『テッド』では主人公は35歳の中年。
大人になってもその関係が続いているということは、
世間的には「自立できていない大人」だ。
実際、ジョンとテッドの精神構造は中学生並み。
映画鑑賞が趣味というふたりが大好きな映画が
『フラッシュゴードン』(駄作として悪名高い
1980年のスペースオペラ)というのだから…。
たぶん、クイーンの「フラッシュ! アァ〜ッ」て歌は
知っているが、映画を見たことがある人は
1000人にひとりぐらいだろう。
ストーリーの焦点は、ジョンが“責任感ある大人”になるためには、
テッドとの別れが必要なのかという葛藤だ。
男なら誰でも子供っぽいところをもっているのではないだろうか。
しかし、男だけでつるんでいれば、いつまでもそのまま。
そこで女の登場になる。
悪気はなくとも、女に取っては「男の友情」は邪魔な存在。
ほとんどの男は、色気付く頃になり、
男友達とつるんでいるだけでは物足りなくなっていく。
主人公ジョンはそういった面では、まだ中学生レベル
できることならいつまでも今のままでいたいのだ。
しかし、それは無理な話。いつかは誰だって大人になる。
それをコメディ、しかもしゃべるテディベアという設定だが、
本作ではそれが丁寧に描かれている。
だから、さんざん笑った後に観る者の心を
ホロリとさせてくれるのだ。
(★★★)

追記
マーク・ウォールバーグは、こういう役が実に合っているな。
『アザーガイズ俺たち踊るハイパー刑事』も良かったが、
個人的にはコメディにもっと出て欲しいと思う。
ちなみにマーク自身もボストン出身だが、
この映画のジョンとはかなり異なる来歴だ。
高校を中退しワルの道に入り、人種差別的な暴力を繰り返し、
ベトナム人男性を失明させたこともあるという。
その後、兄がニューキッズ・オン・ザ・ブロックの
メンバーだったことから、ラッパーとしてデビューし、
マーキー・マークとしてシングルチャートで1位になったこともある。
http://www.youtube.com/watch?v=-eSN8Cwit_s
今となっては、このPV自体がパロディのようだ(笑)

さて、『テッド』には本人役で『フラッシュゴードン』の
主演のサム・ジョーンズ、コンサートシーンで
“本物の”ノラ・ジョーンズが出演している。
そこで、マークが歌うシーンがあるのだが、
思いっきりヘタというのは、歌手時代のパロディなんだろうか。
あと音楽ついでに本作の音楽担当はウォルター・マーフィ
懐かしや ディスコ全盛時代に「運命'78」をヒットさせた人です。
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by mahaera | 2013-01-11 01:21 | 映画のはなし | Comments(0)
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