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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い』何だかちくはぐなアクション映画

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い
Fire with Fire
2011年/アメリカ

監督:デヴィッド・バレット
出演:ジョシュ・デュアメル、ブルース・ウィリス、ロザリオ・ドーソン、ヴィンセント・ドノフリオ
配給:日活
公開:2月2日よりシネマート新宿、ユナイテッドシネマ豊洲


まあ、最初に言ってしまうと、DVDスルーでもいいレベルの映画。
しかし謎なのは、何でこんな映画にも、大作の『ルーパー』にも、
ウェス・アンダーソンの『ムーンライズ・キングダム』みたいな
ミニシアター系の映画にも、ブルース・ウィリスが出ている
のかってこと。日本公開に限っていえば、1月の『ルーパー』、
2月が本作と『ムーンライズ・キングダム』とダイハードの新作だよ。
もうニコラス・ケイジかデ・ニーロかっていうくらい、
作品を選んでいない気がする。
もっとも本作での出番は、実質ちょっとで、
撮影場所も二カ所ぐらいしかなく、2日もかかっていないかも。

本作の主人公は、カリフォルニアの消防士ジェレミー。
トランスフォーマー』シリーズのレノックス大尉役の
ジョシュ・デュアメルが扮している。
ブラック・アイド・ピーズのファーギーの旦那
彼はある晩、偶然に殺人事件を目撃してしまう。
犯人は白人至上主義のギャングのボス、ヘイガンだ。
で、素性が割れたジェレミーにヘイガンが脅しをかけたので、
ジェレミーは証人保護プログラムを受け入れ、
まったくの別人として生きることにする。
数ヶ月後ニューオリンズで暮らす彼は、
担当の女刑事が恋人で楽しく暮らしているが、
そこをヘイガンに雇われた殺し屋が襲う。
裁判が始まる前に消すためだ。
この恋人が負傷し、ヘイガンから殺人予告を突きつけられた
ジェレミーは「それなら先にお前を殺してやる!」と、
反撃を始める。

(以下ネタバレあり)
ジョシュ・デュアメル、あまり演技がうまくないのか、
演出が悪いのか(両方)、ここでは『トランスフォーマー』の
頼りになる軍人らしさはなく、どうも強そうに見えない。
ヘイガンの手下(ヴィニー・ジョーンズ、こんなところに!)に
どう見ても勝てそうもないのに。
で、悪役のヴィンセント・ドノフリオは、ちょっと見かけが、
フィリップ・シーモア・ホフマンぽいが、
ちゃんとワルの演技はうまく、ブルース・ウィリスの刑事と
向かい合って火花をバチバチさせる(口で静かに言い合うだけ)
ところが、演技のクライマックスというところが悲しい。
ウィリス刑事、チラシだと銃を握っているが、
映画ではそんなシーンないしね。

でもこの映画で勉強になったのはタイトルが、
ファイト・ファイヤー・ウィズ・ファイヤー(毒をもって毒を制す)」という慣用句から来ていること。つまり追いつめられた主人公が、ついには銃を手に取り反撃する、「窮鼠猫を噛む」ってやつだ。
また主人公が消防士であり、最後はそのスキルを生かして戦うことのダブルミーニング(「fire」には「銃撃」や「火事」という意味がある)も含まれている。
でも、何かそれにしてはあまりその設定が生かされていないと、
突っ込みを入れたくなるし、悪者たちのやられ様も
「それはないでしょう?」と。凄腕の殺し屋があっさりやられる
シーンは口が開いてしまったよ。
 
それまで彼はどこにいたんだか。もうちょっと対決してもいいんじゃない。

たぶん、脚本をもっと練らないとダメなはずなのに。

ということで、今年最初のトホホ。
(★☆) ☆はヴィンセント・ドノフリオの演技で+
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by mahaera | 2013-01-23 02:21 | 映画のはなし | Comments(0)
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