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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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DVDで観た最近の映画2013 -2『ヒューゴの不思議な発明』『戦火の馬』スコセッシVSスピルバーグ

TSUTAYAに行って見逃していた2012の映画を
何本か借りてまとめて観ました。
忘れないよう、感想を簡単に上げておきます。

1/19 『ヒューゴの不思議な発明』(マーティン・スコセッシ監督)
これも試写、劇場で見そこなった映画。
3Dの評判が良く、ぜひ劇場で観たかったなあ。
オープニングのヒューゴの移動は、きっと3Dでは
迫力あったと思う。
パリの駅構内というほぼ閉鎖された空間での話だが、
さすがスコセッシで、映画のツボをよく押さえた
カメラワーク。ただし話自体はどうも弱い気がする。
映画ファンならすぐにジョルジュ・メリエスの話だと、
わかって、映画創世記の話に心引かれるのだが、
メリエスも「月世界旅行」も知らない人にとっては、
全部フィクションにしか思えず、楽しめるのかあという感想。
メリエスが駅の構内で店を開いていたというのは本当の話で、
この映画の舞台になったころには、忘れられていた人らしい。
実際、メリエスは自分の手でフィルムを焼いてしまったので、
現在残る作品は、アメリカでプリントされたものが
残っていたという。
最後のメリエス作品の3D上映は、ぜひ映画館で観たかった。
きっとスコセッシもそれが一番やりたかったんだろうなあ。
ちなみにタイトルに偽りありで、発明したのはメリエスだ。
(★★★)

1/22 『戦火の馬』(スティーブン・スピルバーグ監督)
スコセッシの次はスピルバーグ(笑)
スコセッシが子供主演映画というのには驚いたが、
スピルバーグの場合は驚かない。でもまあ、この映画、
公開時には、子供向けと思って期待せず、観るのをパスした。
で、本作も最初の40分ぐらいは児童映画の雰囲気で、
今ひとつ乗り切れなかった。少年と馬との友情物語かあと。
次の展開も読めてしまうし。
ところが、この馬が戦場(第一次世界大戦のフランス)に
行った所から、ガツンと映画のトーンが変わる

イギリスの騎兵隊の将校に買われた馬が、戦場に行く。
騎兵隊が突撃して敵を蹴散らす。爽快感あふれるシーンだ。
が、カメラは森の中の機関銃を映す。将校の表情が変わる。
ここから、映画は別な映画に変わる。
馬の持ち主が、次から次へと変わり、
戦場という地獄巡りを映し出す。まさにスピルバーグの鬼畜な
面が出た展開だ。戦争の花形だった騎兵は過去のものになり、
最初は機関銃、次は大砲、そして最後のほうには戦車が。
馬は気高き生き物から、大砲を運ぶ道具となり、
動かなくなったら始末される運命なのだ。
その中、主人公の馬は何も言わず、イギリス兵、ドイツ兵、
そしてフランスの農民の娘に仕える。
ドイツ軍の少年兵のエピソードは、むちゃくちゃ悲しい。
そして、馬が戦場を駆け抜け塹壕を走るシーンは、
映画を知り尽くしているスピルバーグならではの
躍動感あふれるベストシーンだ。
鉄条網に絡まった馬を、両軍の兵士が助けるシーンも、
甘いかもしれないが、今までの辛さを忘れさせてくれる
感動シーンだ。ラストの夕焼けは『風と共に去りぬ』。
しかしほのぼのとしたシーンより、地獄のようなシーンが
生き生きとしているのは、スピのダークサイドなんだろうなあ

(★★★★)
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by mahaera | 2013-01-28 01:29 | 映画のはなし | Comments(0)
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