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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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DVDで観た最近の映画2013 -4『別離』『哀しき獣』『ザ・レイド』

●4月11日 『別離』 アスガル・ファルハーディ監督 2011/イラン
 メロドラマ風のタイトルとは裏腹に、離婚係争中の夫婦、
その娘、介護老人である夫の父、そのケアに来た女性と
無職の夫たちが、行き違いや咄嗟についた小さなウソから、
悪意はないまま憎しみあっていくサスペンス
現在の僕の状況にはかなり「痛い」設定だが、
その中に中産階級と低所得者の対立、イランでの信仰心の対立、
大人と子供の対立、男女の対立、外国脱出組と国内残留組との対立

信仰に忠実だったり正直に主張しすぎることは寛容さを排除するなど、
あらゆる要素が盛り込まれている。
また、しかも検閲当局も突っ込めないほど
巧妙にイラン社会も批判している、アクロバット級の優れた映画
意地の突っ張りあいが、すべての人を不幸にして行くサスペンスから、
イラン(全世界でもいい)の社会を映し出すすばらしい作品で、
絶対に見るべし。アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。
(★★★★)


●4月12日 哀しき獣』ナ・ホンジン監督 2010/韓国

中国に住む朝鮮族の男が、借金返済と
韓国へ出稼ぎに行って帰って来なくなった妻を捜しの
2つの目的でソウルに行く。
そこである男を殺せば、借金を棒引きにしてくれるというのだ。
ところが事態は、男の予期せぬ方向へ転がり、
男は異国の韓国で、警察、マフィア、
そして自分を送り込んだ朝鮮族のボスに追われることになる。
社会派アクションかと思って観ていると、
途中からそんな設定はどこかに押しやられ、
ゴキブリ並みの生命力で逃走する主人公と、
ターミネーター並みに強い朝鮮族のボス・ミョン社長
追跡劇に変わる。このミョン社長が強すぎで、
途中からどちらが主人公かわからなくなるほど。
西部警察かパパイヤ鈴木かという風貌のミョン社長だが、
インパクト強すぎ。もちろん、ハリウッドでのリメイク決定。
(★★★☆)

●4月7日 『ザ・レイド』 ギャレス・エヴァンス監督 2011/インドネシア
麻薬王が住むビルの最上階まで、SWAT隊員がたどりつけるか
ただ、それだけの映画
ビルの途中では、犯罪者たちが命を狙い、
ボスの手下には、格闘技の使い手がいる。
20人いた隊員たちは次々に命を落とし、
最後に残るのは主人公のみ。
いろいろ仕掛けはあるが、さほど効果的に機能はしていない。
しかしそれを補って余る、ひたすら敵を倒して行くという単純バトル。
少しだけ見て続きは明日のつもりが、
最後まで一気に見てしまった。
インドネシア映画、あなどれないっス。
(★★★)
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by mahaera | 2013-04-20 17:21 | 映画のはなし | Comments(0)
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