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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『レッドドーン』 北朝鮮がアメリカを占領? 大人の事情で敵が“あの国”から変更に…

レッドドーン
Red Dawn
2012年/アメリカ

監督:ダン・ブラッドリー
出演:クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ペック、ジョシュ・ハッチャーソン
配給:クロックワークス
公開:10月5日
劇場情報:全国


1984年のジョン・ミリアス監督作『若き勇者たち』は、
突如侵攻して来たソ連とキューバ連合軍により
制圧されたアメリカで、若者たちが
ゲリラとなって立ち向かうというものだった。
冷戦真っ最中の映画とはいえ、アメリカはバブル真っ最中の
大好況で「ありえねー」と思ったのだが、
バブルに浮かれ騒ぐ人たちを見て、苦々しく思っていた人たちには
苦言を呈したかったのか。
さて、本作はそのリメイクだが、
時代に合わせて“占領軍”が変更されているのがミソだ。

舞台はワシントン州のスポーケン。
海兵隊員のジェドが一時休暇で町に帰って来た夜、
アメリカ北西部一帯に大停電が起きる。
翌朝、町の空は戦闘機と降下してくる
パラシュート部隊に覆われ、町は一瞬にして
北朝鮮の軍隊に占領された。
ジェドと高校生の弟マットは友人らと山小屋へ避難する。
逃げるか、降伏するか。しかし彼らが選んだ道は、
祖国を取り戻すためレジスタンスとして戦うことだった。
彼らのレジスタンス活動は、アメリカの国民に希望を与え、
レジスタンス活動が続いた。

まず一番の大きな疑問。
「北朝鮮ごときにアメリカが占領できるか?」
兵隊の数だって兵器だって足りない。
いくらロシアが援助しているからって、
と見ている間、納得いかなかったが、
もともと撮影時は、その役が“中国軍”だったそうだ。
それなら納得。物量的にはまあ十分でしょう。
ところが2009年の撮影後に、それが“大人の事情”で北朝鮮に変更。
撮影時に中国軍のマークだったものをすべて差し替えたと言う。
現在、「アメリカでは中国を悪役にしにくい」という
“時代”を感じさせるのもこの映画の見方のひとつかもしれない。
ハリウッド映画だって、かなりの中国資本が入っているのだ。
そんなわけで、2011年に100万ドルかけて悪役を北朝鮮に変更
北朝鮮なら文句言わないし、まあ「格上げ」されたのだから、
北朝鮮も喜ぶかも。

オリジナルではパトリック・スウェイジ演じる主人公を、
本作では『マイティ・ソー』の主役の
クリス・ヘムズワースが演じている。
前述のように大幅な修正が必要になり公開が遅れたため、
撮影は『マイティ・ソー』の前のようで、まだ“あんちゃん”
のヘムズワースが見られるのが見どころかな。

と、映画の内容に関係ないことをいろいろ書いたのは、
もちろん映画がイマイチだったわけ。
そこらの高校生がわずかなゲリラ訓練で、
訓練された兵士たちをバタバタやっつけられるはずないよね。
いろいろ突っ込み所が多くて、
リアリティが感じられない映画でした。。。

★☆
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by mahaera | 2013-10-02 11:34 | 映画のはなし | Comments(0)
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