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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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友人にプレゼントする映画DVDその2 『イカとクジラ』『それでも恋するバルセロナ』

3. イカとクジラ
 久しぶりに見たら、ユーモアとシニカルがブレンドされたホームドラマという記憶と違い、ものすごくほろ苦いホームドラマだった。かつては人気を得た純文学作家だが今では出版のあてがないプライドの高い父。今では夫よりも人気作家になり、自信が付くと同時に浮気を繰り返す母。父親を絶対的に崇拝してプライド強い長男、母が好きだが問題行動を起こす次男の4人の一家。ある日、両親が別れたことにより、子供たちはふたつの家を行ったり来たりすることになる。
 プライド強く、父以外の人間を上から目線で見る長男は、今や人気のジェシー・アイゼンバークだが、まだ若いなあ。彼が「自作の曲です」といって、ピンク・フロイドの「ヘイ・ユー」をみんなに披露するのはイタい(『ザ・ウォール』聞いてなかったので僕も盗作とは知らなかった)。小さい頃は怖くて見られなかった、NY自然史博物館のダイオウイカとクジラの闘いの模型。映画の最後をそれを見ている長男は、子供時代から一歩踏み出していると思う。俳優たちのアンサンブルもいい。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=16IgiSddTIA

4 『それでも恋するバルセロナ』
ヨーロッパに移住して作った『マッチポイント』以降の作品は、どれも見て損はない、いや歳老いて狂い咲き状態のウディ・アレン。どれにするか悩んだが、その友人がバルセロナ在住なのでやっぱりこれに。新作『ブルー・ジャスミン』もいいけど、もうオチに笑えなくなっているしね。アレンの映画にみな共通するのは「いろいろあっても、最終的にはその人が持っている性(さが)のところに収まる」というもの。「運命には逆らえない」ともいえる。ある意味、とてもシニカルだ。
 いろいろがんばって冒険しても、安定志向の人は結局は後悔を残しつつ落ちついた生活に落ちつくし、逆の人は常に落ち着けない。本作はアレンの作品の中ではヒットしたほうだが、言っていることは他の作品と変わらない。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=KZHMaQTt96s
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by mahaera | 2015-01-06 09:49 | 映画のはなし | Comments(0)
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