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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画レビュー『悪の法則』スコット作品としては最高の部類。本当に怖い。

世評と異なり、個人的にはほとんど買っていない
リドリー・スコット監督。正直に言うと、
若い頃リアルタイムで見た「エイリアン」も
「ブレードランナー」も響かず、「グラディエーター」

ホアキンの演技以外、キレを感じなかった。
っていうか、予告の期待値を超えることがない作品ばかり。
唯一「これでいい!」と思えたのは「ブラックホークダウン」
そんな非スコット・ファンの僕だが、すごく面白かったのが
『悪の法則』だ。たぶん、いまのところ、
「ブラックホークダウン」とタイでリドリー1位

メキシコ国境に近い町で、軽い気持ちでメキシコの
麻薬ビジネスに手を出した弁護士が、大変な目にあって行く。
世評は良くないが、なんでかわからない。
一度動き出したら誰も止めることができない、「悪」のシステム
別にその相手が憎い訳ではなく、
システムに乗って人が殺されて行く姿は、
いま世界で起こっているいろいろなことのメタファーで、
安全だと思っている私たちの世界に、
いとも簡単に侵入して来るという怖さ。

書き下ろしの脚本を書いたのは、
ビューリッツァー賞受賞作家のコーマック・マッカーシー
映画ファンにはアカデミー作品賞の「ノーカントリー」
で知られているが、あの映画と同じテーマを描いた
この作品の方が、出来は上だと思う。テーマもより明快になった。
不条理な暴力は、私たちの住む世界と共存しているが、
みんな気がつかない振りをしているだけなのだ

「悪の法則」というダメそうなタイトルで見なかったけど、
もっと早く見れば良かった。
ただし後味、最高に悪いし、見る人を選ぶ映画
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by mahaera | 2015-04-07 10:56 | 映画のはなし | Comments(0)
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