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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画レビュー「サスペリア2」ようやく観た70年代ミステリーの佳作

サスペリア2

ダリオ・アルジェント監督



バンド仲間であり、高校時代からの友人の
トラウマ映画でもある『サスペリア2』を見る。
これ、もう20年ぐらいその怖さを語られていたので(笑)、
逆に敬遠していたのだが、もうここまでネットで
すべて解説される時代、いつかはネタバレを
読んでしまうはずなので、もう見ておこうと。

もちろんこの映画、カルト映画として超有名なので、
見た方も多いかと思うのだが、
『サスペリア』のヒットにあやかって、
監督のダリオ・アルジェントの前作に日本で
勝手に「2」を付けて公開した、ミステリー映画。
ホラーではなく、ちゃんと人間の犯人がいる
正統派謎解きなのだが、被害者の殺され方が
いちいち猟奇的なので(いまでは犯人が変質者
という映画はザラなので珍しくはないが)、
ホラー映画的な売られ方をしたのだ。
で、アルジェントのちょっと様式美的な映像
(赤の使い方、クローズアップ、左右対称の画面)
と、
雑な演出、ミスマッチが逆に印象深いロックバンド
「ゴブリン」のプログレ楽曲が、
不思議なテイストを生み出している。
これ、たぶん一流監督が演出していたら、
もっと名作になっていたかもしれないが、
この時として雑な演出と二流の俳優が、
またいい味を出しているのだ。

オープニングは、“人の心が読める”という霊視者が集会で、
「この会場に殺人者がいる!」というグッドなつかみ。
まずこの人が殺され、主人公が第一発見者になって
事件に引き込まれて行く。突っ込み所としては、
「主人公が事件を調べなければ、他の人たちは
殺されなくてすんだんじゃない?」

で、“ものすごく怖い”と聴いていたが、
そういうものが溢れた現在からすると、そうでもない。
まだ、ちゃんと「これから犯人が登場しますよ」
という前置きが段取りとしてある時代なのだ。
現在の映画の「突然の暴力」のようなショックはない。
当時は不気味だったろう「テケテケ人形」
(見た方はわかるだろう)も笑えてしまう。

で、見た人誰もが口にする、「あのシーン」だが、
その友人が20年以上に渡ってて語っていたので、
「すぐにわかっちゃった」よ! というか、
映画館では気づかないのかもしれないが、
DVD時代だときっと成り立たないんだろうなあ。
ということで、前知識なくこの映画を見てください。
買うとプレミアで6000円以上するけれど、
Tsutayaでは100円で借りられます。
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by mahaera | 2015-04-12 11:38 | 映画のはなし | Comments(0)
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