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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画レビュー「ポゼッション」ホラー?とんでもない映画を見たような

『ポゼッション』(1981)

何か政府系のスパイらしき仕事をしている
夫サム・ニールが、久しぶりに家に帰って来ると、
どうやら妻のイザベル・アジャーニが浮気をしているらしい。
問いつめるが、なかなか話さないで、
小さな息子を置いて出て行ってしまう。
この夫婦の家が、ベルリンの壁に隣接したところで、
窓の外の塀のところでは実際の兵士が行き来している。
ああ、この頃はそんな時代だったんだなあと。
この夫は妻が去ったショックで3週間も(子供を置いて)
ホテルに引きこもって記憶なし、
とかなりエキセントリックなんだが、妻もヒステリーがヒドく、
発作的に自分を傷つけたりと、どっちもどっち。
夫は妻の知り合いから浮気相手の住所を聞き出し、
その家に行ってみると、一見オカマっぽいが
実は武道の使い手という浮気相手に、ボコボコにされたりと
いいところがない。

え、どこがホラーかって? いや、ここからがすごいんだが、
妻にはもうひとり、第三の男がいるらしく、
廃屋のようなアパートに通っている。
そこにいるのが、人間じゃないのだ
(ここまでは言ってもいいと思う)。
それがCG以前の特撮で、えらく気持ち悪い。
そして、この映画を見た誰しもトラウマになったという、
地下鉄駅構内でのアジャーニの狂乱シーンは…。
画面を見ながらふと我に返って、
「なんかすごいもの見ているな」と思った。
これ、演技か?と。
その都市のカンヌ映画祭で主演女優賞を受賞したが、
審査員もどうかしている。作品もパルムドールにノミネート。

話はまるで違うが、ラース・フォン・トリアーの
「アンチクライスト」を見た時のシッョクに通じる。
自分の知らない妻の一面は、夫にとってとことん恐怖で、
それは悪魔や魔女に近いものがある
その得体の知れない恐怖を、
監督も訳がわからず描いてしまったらこうなった、
といえばまだいいが、「基地の外」の人が作ったような怖さ
この作品にある。それだけに、カルト映画なんだろうな。
見る価値はあるが、一部の人にしかおすすめしません!
音楽怖すぎ。
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by mahaera | 2015-04-21 01:54 | 映画のはなし | Comments(0)
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