先月、劇場まで観に行った
ウォシャウスキー姉弟の新作『ジュピター』。
期待はしてなかったが、その期待していない期待以下で、
途中で飽きてしまった。話の運びが悪く、
ただ、ただ、事件が羅列されて行くだけ。
俳優はがんばっていると思うが、脚本がダメなので仕方がない。
唯一褒めるところは、空をサーフィンのように
飛べる靴を履いたテイタムによる空中戦のシーン。
ここは見たことがない感じで、新鮮味を感じた。
同じ日に、DVDでウォシャウスキー姉弟の旧作
「スピードレーサー」を見る。たしか公開当時は
酷評を浴び、ヒットもしなかったと思うが。
オープニングから、何かの薬物をして見ているとしか思えない
蛍光色のドラッギーな世界。
誰かが「アメリカの小学生が授業中に脳内麻薬を
フルにして妄想したような映画」と評していたが、その通り。
アニメ(もとは日本のアニメ「マッハGpGoGo」)を
そのまま実写化したというより、
それを
ピンボールマシンに置き換えたような、クラクラ感。
大した映画ではないかもしれないが、既成のものではない
何かを作ろうとした意欲は買う。
中古で190円でした(笑)