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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画レビュー「(500)日のサマー」 文系男子にとってはイタい過去を見せつけられている

「(500)日のサマー」

評判が高い映画だったので、心して観るが
いっこうにハマってこない。
童貞臭漂う草食系男子(会社も文科系)が、
会社に入って来た「理想の女子」サマーにひと目惚れ。
「運命の人」と信じ、願いかなってつき合うようになり、
楽しいひとときを過ごすが、数ヶ月で別れる。
男子には別れる理由がサッパリわからない。
そしてサマーは、「運命の人に出合った。
あなたは運命の人じゃない」といって誰かと結婚する。

映画は、彼がサマーと出合って別れる500日を
シャッフルして見せる。映画の9割ぐらい
進んだところまで、僕は乗り切れない。
サマーが何を考えているかサッパリわからないのだ。
映画は主人公の主観なので、それは主人公そのままでもある。
で、最後の方になって全部腑に落ちた。
「ああ、これは僕のことね」と。
つきあっていた女性に突然、「あなたと私は合わない」と
言われるとか、
デート中に「意味なく急に機嫌が悪くなったり」とか、
自分に理解できない理由で別れることになったすべてのことだと。
相手がどう考えているかなんて気づきもしなかった、
恋に恋していた20代の不幸な恋愛全部を。
サマーは魅力的だが、何を考えているのかわからないのは、
全部主人公の主観だからだ。輝きもするしくすみもする、
共感しているかと思えばまったくわからなくなるときもある。
痛い。とっても痛い映画なのだ。

たぶんこの映画を見た文科系男子の90%は、
自分のイタイ部分を目の前に突きつけられて、
辛い恋を思い出すだろう。だけど、人はそれがあったからこそ、
現在の妻や恋人がいる。
エンディングはそれが伝わるハッピーエンドなのだ。

主人公がサマーと初めて結ばれた翌朝、
町の人々が祝福し歌い踊るミュージカルシーンは、
「モテキ」と似ているなあと思っていたら、
雑誌で「モテキ」の監督が、「あの映画から
サンプリングしました」
と語っていた。
あれはやりたくなるよな。
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by mahaera | 2015-06-13 22:24 | 映画のはなし | Comments(0)
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