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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ザ・ウォーク』 公開終了する前に劇場に急げ!

日本じゃまったく当たっていないらしく、インドに行っている2週間ぐらいの間に、あっという間にIMAX公開が終了してしまった『ザ・ウォーク』。
今度はIMAXでと思っていたら、まだやっているのは豊島園。
しかも朝の9:30しかない(8時には家を出ないと見れない)。
うーん、残念。
見ていない人が多いと思うのだが、少なくとも
「ここではないどこかへ」行きたい旅好きの人には共感できるのでは? 

主人公はワールドトレードセンターの間を実際に綱渡りしたプティ。
もちろん不法侵入の違法行為だが、彼の夢に周囲が協力して行く様が美しい。
3Dであることを100%活かした(3Dありきともいえる)画面構成は、この1年で見たすべての3D映画のトップ。
いや、新しい3Dの使い方をみた。
そして何よりも、こうした冒険心やそれを称える1970年代の空気が、今となっては古き良き20世紀だ(今だったら、プティは「死んだら迷惑」とネットで叩かれるだろう)。
僕らはそういう冒険を求めていたんじゃなかったっけ? 
でも2016年のいま、あまりにもそこから遠いところに来てしまった世界がある。
プティは事実通り綱渡りに成功し、警察に捕まるが英雄となり、ワールドトレードセンターからは展望台への「永久」入場券をもらう。
それを語って話を締めくくるプティ(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)がカメラ目線になるラスト。
ここで大きなものを喪失した、“いま”の話であることに気がつき、背筋がぞっとした。
終了前にIMAXでなくてもいいから、もう一度見に行こう。

DVDで見ようなんて人は、論外。
違法なことは、すべて悪いことだと決めつける人も論外。
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by mahaera | 2016-02-09 01:27 | 映画のはなし | Comments(0)
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