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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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子供に教える世界史・17世紀の危機

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子供に教える世界史・17世紀の危機

仕事柄、世界史には詳しいほうだが、子供に教えるので復習していると、ところどころ記憶が抜け落ちているところがある。
そのひとつに「17世紀の危機」がある。
これを高校の世界史で習った記憶がないのだ。そしてその言葉すらも。

14〜15世紀、ルネサンス、宗教改革、大航海時代と、
三段跳びのように発展した西欧が、いきなり「100年あまり停滞した」という世紀のことだ。
日本でいえば、それまで景気が良くてイケイケムードだったのに、バブルが弾けて「失われた●年」になってしまったことのよう。

まずこの時期、地球規模で「小氷河期」が訪れる。
セーヌ川やテムズ川は凍りつき、中国でも飢饉が。
影響はヨーロッパがとくに強く、人口は減り、
経済活動は縮小し、物価もデフレ状態。
その影響で、15世紀は活発だった新大陸貿易もふるわず、
ペストが流行し、絶え間ない諸国間の戦争が人口減少をさらに加速。
ヨーロッパで戦争がなかったのは、100年間でたった4年という
(主戦場となったドイツは人口の1/3が減った)。
魔女狩りが盛んになったのもこの時期だ。
この時期、好調だったのはオランダだけという。

アジア貿易も落ち込み、それは貿易で栄えていた東南アジア諸王朝の没落も意味した。
中国では、17世紀に入ると明末の混乱期に入り、後半には清に交替。
日本でも江戸幕府ができ、鎖国制度を始める。
当時、スペイン、ポルトガルは完全に落ち目で、オランダがヨーロッパの最強国だったから、江戸幕府がオランダを選んだのは正解だったのだろう。
とはいえ、17世紀にいち早く2度の革命(清教徒革命、名誉革命)を起こしたイギリスは、それを下地に次の世紀に一躍、超大国にのし上がるのだが。
インドはあまり影響なく、ムガル帝国の全盛期が17世紀。
オスマン帝国は、下りにそろそろ入りかかっている17世紀だ。

しかし、世界史、長いな。
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by mahaera | 2016-02-13 12:10 | 世界史 | Comments(0)
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