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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー 『疑惑のチャンピオン』  ロシア陸連のニュースを見て、ドーピングを思う

疑惑のチャンピオン
2015年/イギリス

監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ベン・フォスター、クリス・オダウド、ギヨーム・カネ、ダスティン・ホフマン
公開:7月2日より丸の内ピカデリー他


6月22日
昼ごはんを食べながらテレビをつけたら、
ロシア陸上界のドーピング問題をワイドショーで取り上げていた。
ナイスタイミングということで、7月2日公開のイギリス映画『疑惑のチャンピオン』について書いておこう。
これはツールドフランスで、1999年から2005年まで7連覇を達成したランス・アームストロングの実話の映画化だ。
ゲーム競技は試合運びの経験や偶然にも作用されるが、
陸上競技や自転車競技は、ひたすらひとりで筋肉を動かすという、
偶然に左右されない要素が多いので、
ドーピングの効果がかなり期待されるという。
映画では、ガンを克服して復帰したアームストロングが、
最初からドーピングしまくりで、
優勝もそのおかげだったと描かれている。

ドーピングはチーム全体が協力しないとできない。
コーチ、医者だけでなく、スタッフ、チームメイトまで
大勢の人々が関わる。人が多い分、どこかで漏れそうだが、
7回連続優勝していることに誰かは疑問を抱かなかったのだろうか。
もちろん映画でも、スポーツ記者が疑惑を記事にするが、
逆に訴えられて敗訴してしまう。
一流スポーツメーカーがスポンサーについている
スーパースターだから、疑惑ですむうちは業界全体で守るのだ。
スターがいるから、競技に人が集まり、お金も集まる。
そのためには、多少の疑惑ぐらい目をつぶろうという姿勢が、
ツールドフランス側にあったのだろう。

面白かったのは、ドーピングがばれないように
検査をすり抜ける手口

きれいな血液を冷蔵庫に保管して、検査の前に輸血して、
血液中のクスリの濃度を下げる。それがどんなクスリかというと、
肺から吸った空気を早く体内に吸収できるようにするものらしい。
上り坂でも息が驚異的に続き、どんどん追い抜けるというわけだ。
「ドーピングをしたら果たして本当に試合に勝てるのか」というのは素朴な疑問だが、僕らがしたってスーパーマンになれるわけではない。
97%と98%のわずかな体力差で勝ち負けが決まる、
第一線の選手のギリギリの闘いだからこそ、効果があるのだ。

このアームストロング選手、僕の好きなアメリカン・コメディ『ドッジボール』に本人役で出演していた。
街の冴えないスポーツジムが、薬漬けで儲けている人気ジムに買収されそうになり、ドッジボールで勝敗を決めようとする映画だ。
物語の終盤、敵に背を向けて逃げようとする主人公に、
アームストロング選手が自身役で出てきて、主人公を元気付けるのだが、、、。
あんた、あんなに感動的なシーンなのに、あん時、あんたは自分のドーピングを隠してた訳かい
このシーン、感動ではなく笑えるシーンになってしまった
ちなみにドーピングがバレたアームストロングは、
7年分の優勝記録を抹消されてしまった。
ひどい大会だ。
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by mahaera | 2016-06-24 02:13 | 映画のはなし | Comments(0)
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