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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー 『ジェイソン・ボーン』、『Yesterday イエスタデイ』、『アイ・ソー・ザ・ライト』。

すでに10月公開中の映画で書きそびれたものを3本を簡単に。

『アイ・ソー・ザ・ライト』
タイトルからしてトッド・ラングレンの曲かと最初は思ったが、
アメリカでは29歳の若さで亡くなった伝説のカントリー歌手ハンク・ウィリアムズのヒット曲がまず浮かぶらしい。
もちろん元の意味は、聖書の引用。
映画はそのハンク・ウィリアムズがプロになってから亡くなるまでを描く伝記映画。
生まれつきの背中の痛みを紛らわすために、アルコールや薬物依存になり、優れた曲を作りながらも仕事を干されていくハンクには、『マイティ・ソー』のロキ様役で日本でも人気が高いトム・ヒドルストン。
その妻には『アベンジャーズ』のスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセン。
主人公の葛藤が伝わらず、だらだらとパッとしない作品でちょっとガッカリ。

『Yesterday イエスタデイ』

1960年代半ばのオスロを舞台に、高校生たちの青春を描くノルウェー映画。
自分をポール似だと思っている奥手の少年が主人公で、
バンドを結成して、好きな彼女にアピールしようとする。
劇中で紹介される新しいアルバムがSGTなので、
ちょうど時代が変わろうとしているころ。ビートルズ旋風が吹き荒れる中、
このころ世界中でこんな青春があったのだろう。
映画の終盤では、ブルースブームがやってきて、主人公が作る自作曲が、
ビートルズタイプではなく、ブルースなのが時代を感じる。
悪くもなく良くもなくといった、平均的な出来栄えか。
退屈はしなかったけれど。

『ジェイソン・ボーン』
ジェイソン・ボーン、ほぼ10年ぶりの復帰だが、復帰に特に必然性を感じない出来栄え。
監督のポール・グリーングラスと主演のマット・デイモンは続投だが、話に新鮮味が欠けるのと、ボーンが超人的に強いのもなんとなく飽きてきた。
CIA内にボーンの敵と味方がいて、それぞれと駆け引きするというのも、前と同じだしね。
CIAの殺し屋のヴァンサン・カッセルはいいが、あんなに派手に暴れて民間人も殺したら、世間に隠せないでしょう。
個々のアクションは悪くなくても、全体としてはどうしても“劣化”を感じるシリーズ最新作。
イマイチ。
by mahaera | 2016-10-17 21:52 | 映画のはなし | Comments(0)
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