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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状』淡々としたドキュメンタリー

グレート・ミュージアム ハプスブルグ家からの招待状

2014年/オーストリア

監督:ヨハネス・ホルツハウゼン
出演:ウィーン美術史美術館の人々
配給:スターサンズ/ドマ
公開:11月26日
劇場情報:ヒューマントラストシネマ有楽町



仕事柄、そして趣味というか“好き”なのであちこちの国に行くが、オーストリアにはまだ行ったことがない。
いや、興味がないわけではないのだが、なかなかチャンスがない。

本作は、そのオーストリアの首都ウィーンにある、ウィーン美術史博物館の改装工事に密着したドキュメンタリーだ。
映し出されるのは、改装の様子だけではなく、
絵画の修復といった裏方、競売に参加して作品を仕入れる者、
企画会議をしている様子など、美術館で働くさまざまな人たち。
ドキュメンタリーといってもいろいろあり、
よくテレビで放送している「美術館紀行」的なものを想像すると、期待したものがまるで出てこないので、
ガッカリされるかもしれない。
名画を映し出し、その歴史やウンチクが語られる
ガイドブック的なものはここにはない。
本作は、映像に解説やナレーション、劇伴音楽、インタビューが
一切ない「ダイレクトシネマ」という手法で作られている。
もちろん編集があるので演出はあるが、
少なくともその場で撮った映像には手を加えていないのだ。

主役は飾られている絵画ではなく、そこで働く人々だ。
修復セクションはなんとなく予想はつくのだが、
収蔵品を増やそうとスタッフがオークションに行き、
あまりの高さに断念する下りとか、
新装オープンの際にチケットのデザインをどうするか、
ロゴをどうするかとなどと討議している姿は新鮮で面白い。

日本だと、ついスタッフの下に
「修復スタッフ 〇〇 (修復歴25年のベテラン)」とか
入れてしまいたくなるが、本作ではそんなことはないので、
ただ、ただ、匿名で働く人々を見ている感じだ。

というわけで、本作が面白いかどうかについては、
面白いと思う人はかなり選ばれるだろう。
作り方が間違っているというのではなく、
万人が興味を持てるかなという点で(寝ちゃう人もいるはず)。
私は正直、まあまあだった。
★★☆
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by mahaera | 2016-12-16 11:46 | 映画のはなし | Comments(0)
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